異世界初会話
舞っていた砂ぼこりがおさまってくると、私の怒りに合わせて?出た暴風によりぶっ飛んだおっさんは壁にぶつかり、薄暗い部屋が壊れ外の空気と光が入ってきた。
どうやらここは、半地下のような場所みたい。
太陽の光がめに染みる、、
そういえば、さっき私の怒りに反応したかのように起こった暴風!そして、自分の中の不思議な感覚はなんだったんだろう?
も、もしかして、これはあれですかね?魔力的なやつですかね!こんな状況ですがめちゃくちゃワクワクしてきましたよ!すごく腹ペコだし、髪は自分の血でガビガビだし、牢屋のようなところに入れられてたけどね!!
よくよく考えてみるとこの状況はワクワクしてられない。。
今気づいた。この異世界の様な場所で目覚めてから何一つとしていいことがなかったじゃん!
むしろ、ヤバイ状況だよね?これから生き残れるかすごく不安になってきた。
そういえば、私の吹っ飛ばしたおっさん!どこ?
キョロキョロと辺りをみわたすと崩れた瓦礫が動いた!
反撃される前に紐でぐるぐるまきにしようと、そっと覗き込む。
おっさんじゃない
「あの、大丈夫ですか?
いや、すみません大丈夫じゃないのはわかってるんですけど、私何か手伝いましょうか?」
紫の瞳の人を見つけてつい話しかけてしまった。
これだけの傷や欠損。病院に行くとしても一苦労だろう
私のいた日本では命を繋ぐことは出来るかもしれないが絶対に完全に治すことは無理だろうな。この世界には凄い薬とか、凄い治療法があったらいいな。
『 あな は、神 』
異世界初の会話?は、
掠れた声で上手く聞き取れなかった。喉の調子も悪そう。穴は神?私の言葉は通じないのかな?一方通行?
まぁでも、この国の信仰する神様は穴?という情報は得られた!
役に立つのかな、
もし、さっきの風か私の魔法だとしたら、何て男前の能力なんだろう。そして、最強とかではなく結構平凡っぽいな!定番は癒しの女神とかじゃん?で!勇者、もしくはイケメンの騎士と一緒に旅とかでしょ!
私の能力じゃ寧ろ守るために戦ったりする騎士の方かな?鍛えれば結構いい線行けるかな?というより私は日本には帰れないのかな?色々と疑問が沸いてくるが、
なんで私に与えられたのは人を癒す力じゃないんだろう。
少しでも力があれば、、
「貴方の傷を癒す術を持ってなくてごめんなさい。」
綺麗な紫。始めに目があったときにも思ったけど、私の今まで見てきた色のなかで一番きれいだ。
これを表現する言葉を私は持っていない。淡藤色の中に光によって金色の光も見え隠れしている
少しでも、この瞳が喜びの色に染まるところが見てみたかったな。傷直してあげたいな。この世界で何の価値もなさそうな私の命を差し出してでも、喜びに染まるところを見たい。そう強く思った瞬間
ぶわぁっ
目の前が凄い光に包まれた、体から力がどんどん抜けていく。すごく眠い。近くにいた彼の体も光に包まれている。
何が起こってるの?
『女神様、ありがとうございます。
これでーーー……』
また、意識が遠のいていく。この短い期間で、2回も気絶するなんて初体験だよ。
始めてのことばかりが続きすごく疲れた、、