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第六話 閉め忘れた窓

 次の朝もジャンはチラシを取りに行きます。ジャンが入って来るのを見て社長が「どうだね、続きそうかな?」と聞きました。「ああ、大丈夫だ。今日は少し多めにくれないか」と言うと、社長は昨日の倍の百枚のチラシを渡しました。会社を出ると「やっぱり重いな、仕方あるまいよ。これくらい配らないと金にならないからな」とカートをひきます。


「ドミー帰ったぞ、行ってくるからな」と言うと、半分チラシを部屋に置いて出かけました。近くのマンションを配ると、かなりチラシはさばけます。あと半分かと思いながらアパートに戻ると、暑くて窓を開けました。爽やかな風が入ってきます。「ドミーまた行かなきゃならない、あと半分だ。待っててくれよ」「待っててくれよ、待っててくれよ」と繰り返すドミーの声に笑いながらカートを引っ張って階段を下りました。


 ドミーはいつものように窓から外を見下ろして、ジャンが歩いて行く姿を見ようとした時、窓が少し開いていることに気がつきました。ドミーは窓から羽ばたききました。ジャンは窓をきっちり閉めることを忘れていたようです。

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