表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

最終話 ドミーがいる窓

 ドミーはとっておきのお水をそしてジャンには美味しい紅茶が出された後、昼食が用意されていたのかテーブルに運ばれてきました。「こんなにご馳走になってもいいものかなドミーや」とジャンが申し訳なさそうに言うと、ドミーが「ご馳走になってもいいもんかなドミーいいものかなドミー」と繰り返しました。

「ははは!これは愉快だ。ドミーは本当に賢いんだね」とケティのパパが言いました。「ドミーはジャンおじさまといると、とても楽しそうね」ケティもうれしそうに言いました。


 やがて楽しかった時間も瞬く間に過ぎて、ジャンか明日はチラシを配らなきゃならないからと席を立った時、「私と妻はもしジャンさんがよければ、この屋敷で働いてほしいと思っているのです。ケティがドミーと一緒にいる時間を持てたらと私たちは望んでいるのです、ドミーとこの屋敷で暮らしていただけませんか?」とケティのパパが言いました。

「旦那さん、私にどんな仕事ができるというんですかい?」とジャンは聞きました。「仕事ならたくさんありますよ、例えば中庭の手入れにも人手がほしいと思っていたところです」パパの言葉を聞いてケティは「パパ!ありがとう。ジャンおじさま、どうかどうかそうしていただけないかしら」とケティは手を握り合わせて涙ぐんだ目でジャンを見ました。「どうかそうしていただけないジャンおじさまジャンおじさま」とドミーが繰り返しました。

「お嬢さんに頼まれたんじゃ断れないな」と言うジャンにドミーは「断れないなお嬢さん断れない」とジャンの肩に乗り繰り返しすと、ジャンもケティもケティの両親もみんながドミーの言葉に笑ったのでした。


 さて、これでドミーとジャンのお話しはおしまいです。

 最後に、ジャンがこのお屋敷でドミーとどんな暮らしをしたのかを後書きとしてお話しさせていただけませんか?

「お話しさせていただけませんか?いただけませんか?」

 ドミー、私の真似はいいのよ。本当にあなたは素敵ね。ドミーのいる窓は決して忘れないと思いますよ…『君がいる窓』そう、ドミーがいる窓よ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ