エピローグ~古《いにしえ》~
~ある2人の王の約束~
その場所は、誰も見つけることが出来ない幻の地。立ち入りろことを許され、手入れをまかされた2人以外
少女が、
「私達がいるから、一族は調子に乗っている。なれば私は、眠りにつきたい。誰にも邪魔されない場所で。私が一人いなくなっただけでも、一族は調子にのれないでしょう。また、綻びを修復することも可能です。だから、▪▪▪と会うのはこれで最期です。」
と言う。
少年は、
「それを言うなら、僕も同じだ。僕が、眠りにつく。▪▪▪が、眠る必要はない。▪▪▪が眠る姿は、僕は見たくはない。」
と言った。
少女は少し考えて、少年に言った。
「私も、同じ意見です。▪▪▪が眠りにつく姿は、見たくはない。こうして話し合っているのは、らちがあきません。なれば私達2人で、封印の眠りにつきましょう。この場所は、誰にもわからない。例え数千年たとうとも選ばれたものしか、ここには入れない。」
少年はそれに同意した。
「「われらは、この宣言をもってここの地から綻びを直す者なり。すべての修復が終わる時を以て、我らの目覚めの時なり。」」
そう宣言したとき、2人の体は光につつまれた。
光が収縮した後、2人の体は水晶につつまれていた。2人寄り添うようにして。
その後、2人を見たものは誰もいない。また夜の一族の活動は、次第に衰えて空想の生き物となった。
幻の地に足を踏み入れる資格を持つものは、数千年現れなかった。