月想曲(キミヘノオモイ)
投稿1ヶ月記念作品──
冬の入り口近い
この季節
キミへの想いは
熱を帯びていく
風が木の葉を踊らせて
ハラハラ
ハラハラ
歌うたう
「あと一枚」
ボクは
ある誓いを立てていた
あの木の葉が
全て落ちたら
キミに想いを伝えようと──
木の葉のワルツ
クルクル舞い散る
キミとの距離が──
見えない距離が──
この瞬間にゼロとなる
落とす葉を
失った風は
ボクの背中を
ポンと押す
恋慕うこの想い
聞くキミは
瞬きすらも忘れて
ただ真っ直ぐに
ボクを見つめる
キミの頬は
紅く色づき
二人の間流れる時間
静寂さえも
うるさい程に──
ボクはゆっくり
息を吸い
冷たくなった
手を差し出す
キミはにっこり
微笑んで
両手でそっと
手を握る
月は大きな
スポットライト
今宵二人を
優しく照らし
流星降らせ
祝福歌奏でる
「キミの手のぬくもりで
ボクの夜は
もうすぐ明ける──」
この作品は、二見千希さんとのコラボ作品です。
二見さんの作品にも、共通するセリフが登場します。
まだお読みで無い方は、是非、二見さんの作品も合わせてご覧下さい。