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修羅スプリング  作者: 原
2/2

2

教室はいつもより騒がしかった。ニュースでもやっていた葉山佑太のことだろうなと俺は察した。


俺が席に着くと早速クラスメイトの沢渡が俺の側に来て話を切り出した。


「すげえことになったな」


沢渡は少しばかりか興奮していた。無理もないだろう。隣のクラスの男子が自殺をしたのだ。しかも、外から見えるように首を吊って。


「自殺なんてしなさそうな奴だと思ってたんだけどさ、やっぱ人それぞれなのかなー」


呑気なものだなと俺は思ったが口にはせず、相槌だけする。


〈臨時ですが、全校朝礼を行います。生徒の皆さんは八時半に体育館に集合してください〉


放送が流れ、その間静かになった教室を俺は見回す。


興味を強く持つ者、友人の死に悲しみを浮かべる者。別段と関係ないといった顔をしている者もいる。


そして、いつも明朗だが今日は深刻な顔をして落ち着かない者ーー竹山和樹。


放送が終わると再び教室は喧騒に溢れる。本当に呑気だなと俺は改めて思った。


少しして担任の先生が教室に入って来て生徒達に体育館に行くようにと指示を出す。俺も従って体育館へと向かいながら隣で喋る沢渡の話に適当に相槌をうっていた。




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