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旅人助人「魔術師スケウトの旅」  作者: ゴーストサンタ
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第2話 他所為の為に


 今は誰もいない城下町・要塞城から見える半径約10キロ圏内が ―フォートタウン― であり人々が少しずつ集まり現在の大きさとなっている。住民達は犠牲者となった者もいれば方々に散り避難した者など様々だが状況は悪くなる一方である。和解の為の話し合いも決裂し最後の神頼み過去の伝記に記された召喚を行い失敗して旅人助人・スケウトを召喚してしまう。要塞城 ―フォートキャッスル― にて出会う存在達、王族や貴族に従者や兵士達‥怪しまれ一悶着あったものの旅人助人として王族・姫巫女フィーリアと契約し行動することになった。


 そんななか、セイが姫巫女フィーリアと話していてフィーリアという存在にデジャヴを感じていた。


(あの子、誰かに似ている。誰だったかしら?とても可愛くて美人で素敵な女の子…どこで逢ったのかしら?)と過去に出会った人物を思い出しながら与えられた客室にてそのまま思考の渦に落ち就寝する。


 ―翌 日―


 未来限定の時間跳躍と言う名の休眠状態を終えてセイはベッドから起き身だしなみを整える為に鏡に近づき光の反射による自分の姿を確認した。


(あら?フィーリア…と思ったら超絶カワイイ私でした~♪)


 性格目付き口調髪の長さ違いはあれど頭に赤いリボンにティアラ そして、リボン付き西洋ドレスにブーツに着替えれば影武者もビックリな仕上がりになりそう?などと考えている聖なる精霊はどこかの勇者並みにタンスやクローゼットの服や物を漁り出すのであった。


(客室の物は客の物!客な私はエンドレス オブ ファイヤァァッー‼)


 早朝に、リボンリボンリボンリボンリボンりbn…あと腕にゴールド巻いてみた。そしていずれ訪れる飽きは当然目の前にやってきて元の自分に戻り一言


「シルバー?まだ足りない…かしら?」

誰に呼びかけるでもなくただの独り言に終わる。


 ヤムト王国 ~城下町・ダウンフォート~


「ボロボロ~更地にしてもいい?」

「セイ様が望むのであれば致し方無いですが・・・」

「この子どうしたものかしら・・・」

(アイツら・・どこ行ったのよ?仕事しなさいよ!そして、私を助けなさい!!)


 季節は夏の様に暑い時期であり空は晴れ大晴、雲一つ無い青空・大地には、屋根一つ無い白い民家に太陽光から隠れる事ができる影一つ無い場所で数時間の間、セイントは歩き続けている。首からぶら下げた三角形の魔宝石・スターピースを手に取り睨みながら今後の二人に対する遊戯を心の中で微笑しながら考えていた。


「・・・そう言えば、セイ様・・スケウト様はどうなされたのでしょうか。あれから姿を御見せ頂けませんが?」

「スケウトは…」


 セイとフィーリアは、城下町に足を運んでいた。クリスターとスケウトが引っ込んで姿を見せないのでフィーリアと共に、この国の状況などを直接確認しに来ていた。


―――――――――――――――――――――ッ‼


 その時、空が白く光りフォートキャッスルに蒼白い雷光が降り注ぎ轟音と共に衝撃波が発生した。


―――――――――ッ‼


 続いてフォートタウンにも魔法の余波が流れてくる。フォートキャッスルが本命なのか連続して、その白い建物を破壊する為だけにまだ攻撃は続いている。


 セイントがその間に出来た事は、この状況を見て考える事だけだった。


(私がフィーリアを守って?城を守る??…いいえ、そうじゃないでしょスケウト? ―旅人助人、出て来なさい―)


 どうせ来るのだから、お茶でも飲んで待ってましょ♪思案が終わり彼女の手にはすでに白いティーカップがあり傍らには白のテーブルと安楽チェアー、テーブルの上にはティーポットが発生し配置されていた。



 彼の事をここに記します。旅人助人・スケウト・クロリグという少年は、仲間と共にロクデモナイ聖魔大戦と神々の因縁に終止符を打ち混沌や歯車から抜け出た存在であるが、それももう過去の事であり今現在のスケウトは厳密にいうとスケウトではなく、スケウトの体と記憶を持つ存在であり心は全くの別人である。


 ここは・・・どこだ?


 おきたか?


 ああ、認識できてる


 そっか


 スケウトは死んだんだな?


 ・・・・


 なんで、


 お前の所為だろ?

 

 ・・そう言えば雷の気配がするが?


 おきたか?

 

 今、起きる。



「雷の蛇か…」


 二度寝しよう―スケウトは再び意識を手放し存在を霧散させた。


 深く深く魔力の流れ・存在の構築・記憶の整理・この世界での出来事・分からない事やらなければならない事が多い状態であり悩んでも仕方ないので結果の行動は


異次元から様子を見る に決まった。



「くっそっーーーーーーーあのヤロォォッーーーースケウトーーーー!!!」


 フォートタウンに聖なる精霊が怒号を響かせ、雷の蛇たちを太陽の形を模した杖で、薙ぎ払っている姿がそこにあり、その後方ではフォートキャッスルの姫巫女フィーリアが椅子に座りニコニコとティータイムを楽しんでいた。オイシーデスネー♪(どこか遠くをミテイル)


「ハァー・・ゼーハー・・・異常に疲れる。」


 杖から聖なる無数の光弾を放ち雷蛇たちを消滅させていたが、魔力消費が激しく大半の消滅確認後、杖での物理対処を行っていた。


「あの雲の中か…」

 

 フォートキャッスル上空に卵の様な形の雲が突如として発生しており時折、発光しているので、私は雷蛇の発生源ですよ!?と自己紹介していた。

 

 「なんでこんな晴天の日にするのかしら?」


 疑問を持ちながらも敵を浄化させようと精霊の後ろに金属の菅が連なった楽器の様な羽を持つ天使を表す砲台が現れ数本の柱を卵型の雲に向けた。


 「何か狙いがあったのかもしれないけど、これだけ分かり易いなら狙い撃つ!!」


 ゴォォォーー!!これが私のロックオン・ストラテジー!!(無数の大型プロミネンス砲を放つだけ)


 轟音と灼熱により消滅にて浄化、快晴だった青空に似つかわしくない雷雲は消え去った、フォートキャッスルへと向かう浄化の閃光を残して―





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