プロローグ「血族」
今回は吸血鬼ものに挑戦、新たに気持ちを入れ換えてのんびりと書いていきます。
未熟なのでおかしな部分も多数ありますが、
そこは暖かい目でお願いいたします。
純潔なる種族というものは、これまでも数多く存在したと思う。
が、その中でも一際大きなものがある。
それは、二百余りの人数でなる血族というものだった。
もちろん、人間の全人口の一パーセントにも満たないが、それでも血族は社会の中で膨大な影響を及ぼすものだった。
影響を及ぼす、といっても人間のそれとはだいぶ違った。
権力とは言い切れず、ましてや人数でもない。
能力でもないし、また平凡でもない。
一言で表したいものだが、出来ない影響力というものがあった。
権力も勿論あるのだが、人体の持つ絶対的な制限というものか。
そういった出来ないことについては血族に不可能はなかった。
つまりは、どんな無茶でも"必ずやってのける"ことだった。
だから、血族が関わればどんなことでも必ずやってのけるのだ。
そもそも、血族とは何なのか。
実際、血族が二百人余りの一族として存在していたのは1967年の冬までであったし、書物や映像は一切残っていないのが現状だった。
だが、噂では血族は分裂して未だに現代に存在しているという。
よく考えてみてほしい、現代までに100年以上経ったというのに存在しているとはおかしいのではないか。
そんなに長生きな人間は居ないと、通常ならそう言うだろう。
しかし、それは都市伝説だの妖怪などの非現実的昔話を信じない若者が大半である。
では、ご老体はどうだろう。
ご老体の一部は、こう言うのだ。
「血族は未だ存在するであろう、何故なら時だけでは彼らが消滅するなどあり得ぬからだ。彼らは私たち人間とは次元が違う」
そして、こう続くのが当たり前かのように揃って言葉を放つ。
彼らは吸血鬼なのだから、と。
これは血族とその他の大勢存在する吸血鬼の話。
とある島とその中心となる街、そして巨大な城から始まる。
吸血鬼もの、いかがでしたか。
私自身吸血鬼大好きで、小説でよく勉強させてもらっております。
実際は、吸血鬼ものの本を読んでにやにやしてるだけですが(^^)
さて、次回はあらすじにある通り、双子が登場する予定。
この双子、物語のキーになるキャラですのでよろしくお願いします(*´ω`*)
よければ感想もお聞きしたい、今後の励みと精進に繋がりますゆえ。