↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/71

63.暴力反対。運営に文句言ってやる。

前回までのあらすじ。

命の牢獄の監視が偽装された。


----------------------------*----------------------------



「とりあえず自己紹介をしよう。

吾輩は獣人ダンジョンの獅子緒武(ししおたける)。

よろしくしてくれたまえ」



太った中年のオッサンだ。



「拙者、猫ダンジョンの猫飼虎雄(ねこかいとらお)。

よろしく頼むでござる」



痩せた大学生くらいの男だ。



「俺ァ、海賊船ダンジョンの五島(ごとう)亜理子(ありす)だぜ」


「湖底のダンジョンの雅姫閏(みやびひめうるう)」



この二人は俺のダンジョンに迷惑をかけた女だ。



「俺は……7のダブル!」



ただ今ジャックのダブルの効果で一時的に革命状態である。



「イーッ!(6のダブルアル)」


「イーッ!(5のダブルペコ)」


「イーッ!(パスっス)」


サンは首を振った。

彼らが何言ってるのかは分からないが、素振りで分かる。

パスってことか。


「この時を待っていた!

3のダブル!

革命状態だから最強のダブルだ!

そして場は流れ、俺のターン!

8で流れる!

4! 上がりで下剋上完了だ!」


「「「イーッ?!」」」


よーしよし。

やはり大富豪は番狂わせが楽しい。


下剋上とは大貧民が大富豪となること。

この時点で勝負終了となり、順位が前のゲームと逆になる。

つまり貧民は富豪、富豪は貧民、大富豪は大貧民になる。



「さあ、次の試合」


「俺達を無視するとは、いい度胸だなァ!」



五島亜理子に胸倉を掴まれる。

暴力反対。運営に文句言ってやる。



「何だよ?」


「協力しろって言ってんだぜ?

まずは自己紹介しろやコラ」


「伊乃田命(いのだまこと)だ。

協力って何だ。俺はゲームで忙しいんだ」


「吾輩、猫耳娘のしもべの膝枕でなければ寝られなくてな。

頼むから、吾輩のしもべを解放するのを協力してくれたまえ」


「拙者も、家族の可愛い猫達が心配でござる。

どうか取り返すのに尽力願うでござる」


「俺は、こんなふざけたことした階位1位をふっ飛ばすために、とりあえず配下を元に戻してぇ。

力貸せやコラ」


「……家来をぺろぺろしたいの」



この牢獄の5人で力を合わせて、あの金髪男と戦いましょう、ってか。

だが、



「お前らに一体何が出来る?」



もし俺の戦力に頼り切りだと言うのなら、丁重に断らせてもらう。



「海賊船ダンジョンマスターの俺を舐めんなよ?

今あるダンジョン全ての主な魔獣の弱点データなんかは頭に入ってるぞ」



こちらから攻めるなら、亜理子の知識は役に立ちそうだ。



「水攻めなら任せるの」



閏は水攻めについての知識がありそうだ。

ダンジョン配下を用いない水攻め、という選択肢が増えるな。



「獣人の好物なら任せてくれたまえ」


「猫の喜ぶおもちゃを知ってるでござる」



……このデブガリ男2人は役に立つのか?



「で、偉そうなテメェは何が出来るってんだコラ?」



亜理子が俺に尋ねる。



「俺に出来る事?

見れば分かるだろ。

俺はゲームが出来る」



言いつつJのダブルを出す。



「要するに、男2人と同じく無能かよ。

そこのダンジョン改造屋どもに命令できねぇのかよ?」


「出来ないな」



頼めば言う事を聞いてくれるかもしれないが、基本的に彼らは自分の意志で動いている。

つまり、いつ階位1位の金髪に寝返ってもおかしくないのだ。

というか俺が彼らなら、速攻で寝返るだろう。


あとは食い倒れと村人Aの2人に協力してもらうことが出来るが。



「キェェェエエエエエ!(おっと、信が呼んでるさかい。

行ってくる)」


「おう、行ってらっしゃい。

ついでにダンジョンの情報を集めておいてくれ」


「キャッ!(ん?

主、今は翻訳の腕輪使えんはずやないか?

ワイの言う事が分かるんか? どないしたんや?)」


「イチニーサンにちょっとな」



食い倒れは、俺が腕輪の新調を行った事に、本気で気が付かなかったらしい。

それを説明してやる。



「キェェェエエエ!(なるほど!

疑似DPで購入したアイテムは、信の影響を受け付けないってことやな!

ということは、村人Aの【課金アイテム購入】も影響受けないんとちゃうか?!)」



おお、さすが俺のダンジョンのブレイン、食い倒れ。

頭の回転が俺よりずっと早い。

村人Aのスキルまで考慮するとは、さすがだな。


食い倒れが信の元へ向かう。

どうやら同じダンジョン内に居るらしいな。


そして、隠れていた村人Aが牢獄の鍵を開けて俺の前に現れる。

合鍵はその場で自作したらしい。



「おい命、そいつは誰だ?

味方か?」


「俺のゲームアバターだ。

少なくとも敵じゃないな」


「マスター、命令をどうぞ……じゅるり」



俺はサイフから、ありったけのMA硬貨を取り出し、村人Aに課金する。

そして、時間つぶしのゲームを注文をすることにした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
よろしければ、同作者の以下の作品の応援もお願いします!
異世界で猫になりまして
感想乞食の異世界冒険譚
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。