48.今日は俺が大会運営になる(後半)
前回までのあらすじ。
Yu-Gyo-Ohカード大会を開催することにした。
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カード大会が開催されるまで、あと4時間ほどだ。
参加者は現在、山札を作っている。
俺も参加するから1つだけ作った。
試合はマッチ形式となっている。
つまり3勝負のうち2回勝てば勝利となる。
大会参加者は80名超えとのことなので、トーナメント形式で試合を行うことにする。
大会が始まるまで暇だから、フリーゲーム【洞窟の物語】でもやってみるか。
3○S版をやったことあるから、多分似た内容だろうけど。
◇ ◇ ◇ ◇
洞窟の物語は2Dレトロ風アクションゲームだ。
ドットで作られた世界と、可愛いキャラ、独特の音楽、秀逸なシナリオ。
やはり良作は何度遊んでも良いものだ。
っと、そろそろ大会が始まるな。
俺は腕輪の効果で無駄に広い大部屋へ転移する。
いつの間に作ったのやら、『第1回Yu-Gyo-Ohカード大会』
と書かれた大きな幟が見える。
第1回、か。
好評なら2回目もするとしよう。
Yu-Gyo-Ohカードだけじゃなくて、ゲーム大会にするのもいいかもしれないな。
「キェェエエエエエエ!(それじゃ、大会開始するで~!)」
食い倒れの合図で、参加者はそれぞれの対戦相手の元へ向かう。
俺の1回戦の対戦相手は白い猫又、ミルフィーユだ。
「にゃ(手加減しないからね!)」
「おう」
対戦開始だ。
「にゃにゃ!(モンケッソクカゲキ)」
「おっと、増えるゴッキーを手札から捨てるぞ」
「にゃ……(むむむ、カゲムショ2ドローキザムサーチシハン2伏せターンエンド!)」
「ゴッキー効果で2枚ドロー」
ミルフィーユの使っているカードからは、なんか武者がたくさん出てきた。
最終的にはシハン1体と伏せカード2枚の布陣だ。
シハンは魔術や罠術を1度無効にする魔獣だ。
やっかいだな。
「俺のターン、ドロー! 来た!
シハンを生贄に戒獣ガメラエルを相手の場に召喚!」
「にゃー!(ボクの魔獣がー!?)」
相手のシハンはガメラエルさんの生贄となって消えた。
「双子竜巻で輪廻を捨てて伏せカード2枚破壊。
業効果でノヴァサーチ。
魔術カード融合でノヴァ3体を融合、ノヴァトリオ召喚」
「にゃ!(攻撃力4500?!)」
「ノヴァトリオでガメラエルに攻撃。
ノヴァトリオ効果発動。
攻撃宣言により相手のHPは半分の4000になる。
ガメラエル破壊で2300ダメージ。
相手魔獣を倒したからノヴァトリオ効果でさらに攻撃。
効果で相手HPは半分の850になる。
直接攻撃!」
「にゃ(うわーん!)」
「俺の勝ちだ」
その後、俺は2回戦も勝ち、トーナメントを4回勝ち、いよいよ決勝戦となった。
「イーッ!(負けないでペコ!)」
ダンジョン改造屋の小人、ニーが相手だ。
「俺の先行だ。
金ガジャ召喚デュース召喚で合体神落としてターンエンド」
「イーッ!(わたくしのターン、ドローペコ!
ダンシル召喚効果でホネ装備)」
「増えるゴッキーを手札から捨てるぞ」
「イーッ!
(ふふふ、ゴッキーの効果で、召喚したら必ずドローしなければいけないペコ!
無限ループで山札を空にすればわたくしの勝ちペコ!)」
ニーは怒涛の勢いで召喚連打してきたが、
「ヴェイラを手札から使って効果無効にする」
召喚連打を途中で止める。
「イーッ!(ちっ! ならば一斉攻撃ペコ!)」
相手の場の魔獣の攻撃で、俺の魔獣がやられた。
「おっと、直接攻撃を受けたから使徒ゴースを召喚だ」
俺の場には攻撃力2700の使徒が現れる。
「イーッ!(ターンエンドペコ!)」
「俺のターン。ハッピーの箒。
続いてノヴァ召喚、業で攻撃力2400上昇。
ノヴァで連続攻撃だ」
「イーッ!(攻撃力5400の連続攻撃ペコ?!)」
「使徒ゴースで攻撃。俺の勝ちだな」
そのまま2回戦も勝ち、俺が優勝した。
結果、1位俺、2位ニー、3位イチ、4位サン、5位バッハ、6位人工盲目蛇、7位赤1、8位青1。
上位入賞者7人には、後で俺から商品を渡すことになっている。
それはいいとして、ホムンクルスの村人Aと機械人魚のババアの帰りが遅いな?
あの湖までは40分くらいの距離のはずだ。
もう6時間以上も経っているのに、まだ遊んでいるのか?
それとも何か異常事態だろうか。
俺はホム機を起動し、村人Aを見る。
『マスター! 大変です!』
「どうした。というかお前どこに居るんだ。
水中?」
村人Aは、岩肌の壁に包まれた水中にいた。
『ババアさんが……ババアさんがさらわれました!』
◇ ◇ ◇ ◇
今回の成果。
増減前4,560,835DP
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収入0DP
支出0DP
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現在4,560,835DP
手持ち1DKP
過去3年の記録11DKP




