表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/71

17.同じアイテム3つも被らせるなよ! 運営に文句言ってやる!

前回までのあらすじ。

大量にDPを入手した。

11連ガチャ引換券(ゲーム)を2つ購入した。

----------------------------*----------------------------



ミルフィーユの部屋から自分の部屋に帰ってきた。


さっそく11連ガチャ引換券(ゲーム)を1つ使用だ。


よろしく人工音声さん。


ガチャチケットが1枚消え、ガチャ機械のVRがガチャガチャ音を立てて、ガチャポンが出てくる。


パカッ。



----------------------------*----------------------------

以下のアイテムを入手しました。レア度S、SS、SSSが当たりです。

「2064年お勧めゲーム詰め合わせ(レア度SSS)」

「浮遊ボード(レア度S)」

「アンラッキーアイテム【ダンジョン改造屋】(レア度SSS)」

「アンラッキーアイテム【ダンジョン改造屋】(レア度SSS)」

「アンラッキーアイテム【ダンジョン改造屋】(レア度SSS)」

「トラップ【反重力装置】x10(レア度S)」

「トラップ【培養カプセル】x10(レア度S)」

「スポナー【サイバーBOX型ミミック】(レア度SS)」

「ガチャ限定ゲーム『不思議の永久回廊』(レア度SSS)」

「魔剣グラム(レア度SSS)」

「ボススポナー【人工強欲竜アーチファクト・ファフニール】(レア度SSS)」

----------------------------*----------------------------


同じアイテム3つも被らせるなよ!

運営に文句言ってやる!


----------------------------*----------------------------

ガチャ限定ゲームが当ってよかったですね。

----------------------------*----------------------------


そうだな。それは嬉しい。

ゲームの詰め合わせも当ってうれしい。


とりあえずアイテム確認するか。


----------------------------*----------------------------

『2064年お勧めゲーム詰め合わせ』x1

【説明】2064年のお勧めゲーム詰め合わせ。

----------------------------*----------------------------


俺的大当たり。福袋みたいな紙袋だ。

お勧めゲーム詰め合わせってくらいだから楽しみだ。


----------------------------*----------------------------

『浮遊ボード』x1

【説明】空を飛ぶことが出来るスノーボード。

----------------------------*----------------------------


へぇ。便利そうだな。次。


----------------------------*----------------------------

『アンラッキーアイテム【ダンジョン改造屋】』x3

【説明】捨てられない。ダンジョン改造屋は

ダンジョンを勝手に改造する。

----------------------------*----------------------------


小さな2頭身の人間が3体。小さいながらも服を着ている。

ブラウニーかな?


「イーッ!」「イーッ!」「イーッ!」


こいつらの名前、ショ○カーにしてやろうか。


----------------------------*----------------------------

著作権的に駄目です。というかアイテムなので、名前を付けても無意味です。

----------------------------*----------------------------


「お前らの名前は、イチ、ニー、サンな」


「「「イーッ!」」」


何言ってるか分かんない。翻訳機能どうした。


----------------------------*----------------------------

彼らはあくまでアイテムなので、翻訳対象外なのです。

----------------------------*----------------------------


「そうなのか。可哀そうに」


「イーッ!」「イーッ?」「イーッ!」


ん? サンがスポナー【サイバーBOX型ミミック】の機械卵を

持っている。


「イーッ!」


----------------------------*----------------------------

放っておくと、アイテムを勝手に分解しますよ?

大事なアイテムは分解対象外に指定してください。

----------------------------*----------------------------


よく分からんが、ゲーム関連のアイテムを分解対象外にしておいてくれ。


----------------------------*----------------------------

ゲーム関連のアイテムを全て分解対象外にしました。

----------------------------*----------------------------


で、アイテムが分解されると不都合があるのか?


む、スポナー【サイバーBOX型ミミック】が光の玉になり、

サンがニヤリとする。


----------------------------*----------------------------

1階層に大部屋が設置されました。

ボススポナー【人工強欲竜アーチファクト・ファフニール】が使用されました。

1階層に通路が敷かれました。

トラップ【反重力装置】が設置されました。手持ち10→6

トラップ【培養カプセル】が設置されました。手持ち10→8

1階層のトラップに探知不可が付与されました。

----------------------------*----------------------------


……は? 俺は何も指定してないぞ?

ダンジョンが勝手に改造された?


----------------------------*----------------------------

そういうことです。

アイテムを分解することで疑似DPを獲得し、チケットも勝手に使い、ダンジョンを改造するのです。

チケットを隠しても探し当てて使われるため、最悪のアンラッキーアイテムの1つです。

----------------------------*----------------------------


なるほど。こいつら……




……素晴らしい!


----------------------------*----------------------------

……はい?

----------------------------*----------------------------


「要するにダンジョン運営を手伝ってくれるってことだろ?」


「「「イーッ!」」」


「よーし、俺の持ってるゲーム以外のチケットとアイテム全部やるよ!

これで思う存分改造しな!」


「「「イーッ?!」」」


「あと、アイテムスポナーから発生したアイテムがこの10階層に散らばっているから、そいつらも使っていいぞ」


「イーッ?!」「イーッ!」


「で、お前らって意思疎通できるのか?

俺の言ってることが分かるならジャンプしてくれ」


「「「イーッ!」」」


おお、ジャンプした。何だ、言葉通じるじゃん。


「なら日本語分かるか? ってか書けるか?

出来るのなら伏せ」


「「「イーッ!」」」


伏せた。つまり適当に反応してるわけじゃなく、本当に分かるってことだ。


「よしよし、それなら文通で意思疎通が出来そうだ。

何か書く物は……」


「イーッ!」


「ん? 紙と鉛筆? どこにあったんだそんなもの」


「イーッ!」


「そうか、アイテムランダムスポナーが出したアイテムか」


分厚いノートとHB鉛筆だ。

サンは鉛筆の芯を小型ナイフで棒状に削り、それで紙に文字を書いてみせる。


「なになに?『ダンジョンマスターの命先輩、マジ心広いっスね!

自分、感動したっス!』だって?」


「イーッ!」


「どれどれ?『一生ついて行くっス』だって?

そうかそうか。ま、よろしくな」


「「「イーッ!」」」


この時俺は知らなかった。

ダンジョン改造屋を所持しているのは俺だけだということを。


また、俺は後から気付いた。

11連ガチャ引換券(ゲーム)を1枚使い残していて、うっかり彼らに渡してしまったことを。


引換券は疑似DPに還元されてしまっていた。

俺が自分の意思で手渡ししたため、分解対象外の指定が解除されたらしい。

泣きそう。




◇ ◇ ◇ ◇


今回の成果。


増減前5,671,490DP

---------

収入0DP

支出0DP

---------

現在5,671,490DP



ダンジョンマップ(1階層)

改造者:サン

入:入口

小:小部屋

大:大部屋

X:行き止まり


挿絵(By みてみん)

小1:動く床あり(次階層へ移動可能)

大1:ボス人工強欲竜アーチファクト・ファフニールが居る。

農:サイバーファーム


使用トラップ:全て探知不可が付与済み

【反重力装置】x4

【培養カプセル】x2


【反重力装置】のうち2つは小部屋のすぐ前に設置。

天井に打ち上げられた侵入者はそのまま天井に設置された【培養カプセル】に捕まり、窒息する。


【反重力装置】の残り2つは大部屋に設置。

ボスに気を取られていると足元をすくわれて隙が出来る。




マップを文字で表示したものをWEBで見ると、どうしても変に表示されるため、仕方なく挿絵挿入を使ってマップを表示するという力技でごり押ししました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
よろしければ、同作者の以下の作品の応援もお願いします!
異世界で猫になりまして
感想乞食の異世界冒険譚
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ