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『テンプレ?』

連日投稿継続中です!

「・・・って、あれ?」


俺が発生させてしまったカマイタチ?の傷跡を追いかけていたら、なにやら大変な事になっているみたいだ。


狼っぽい奴がいっぱいいるし、その中で一番大きい狼が真っ二つになっている。

うわあ、グロイな・・・。


しかも、狼の目の前に綺麗な女性がいる。なんか鎧来ているから女騎士なのかな?

唖然とした顔で俺を見てるけど・・・もしかしてやっちまった?


「あのー!お取り込み中すいませーん!その犬は貴女のペットですか?」

「え?」


俺が女騎士に聞いてみるが呆けた表情をして返事を返してくれない。つか、よく見たら彼女、他の狼に噛みつかれてんじゃねえか


「離せ!」

「キャインッ!?」


俺は犬を睨みつけると鳴き声を上げてその場から逃げだしていく。そんなに怖かった?


「こ、これは・・・」

「おーい!大丈夫ですか?」

「っ!危ないぞ!?来るな!」


俺が駆け足で女騎士の方へ向かうがまだ残っていた狼が襲いかかってくる。


「邪魔!」

「ギャッ!?」


俺は狼達に軽いジャブを放った。そしたら狼の頭が吹っ飛んだ。

うわあ・・・。マジ、手加減を覚えないとやばいな


「い、今何をしたんだ・・・?」

「ただのジャブなんだけど・・・まあ、それは後回し・・・。お姉さん、そしてその後ろに居る方々、大丈夫ですか?」

「あ、ああ・・・。大丈夫だ・・・君は一体・・・?」

「ちょっと待って下さい。今、手当てをするんで」


俺はアイテムボックスから包帯と傷薬、回復薬を取り出す。俺は倒れている人に回復薬を配り、最後に女騎士にも渡す。


「い、いいのか?回復薬は貴重な物の筈だが?」

「俺には全く必要ないんで」


最大HPが『1』だから減りようがない。

俺は女騎士の噛みつかれた手首、足首に傷薬を付けた後に包帯を巻きつけていく。


「す、すまない。何から何まで・・・」

「気にしないで下さい。傷跡が残らないといいんですが・・・」


俺は巻き終わった包帯を撫でながらそういう。女騎士は首を振って微笑んだ。


「良いのだ。傷は騎士の誇りだからな。それよりも君は一体何者なんだ?その実力ならかなり名の知れた冒険者なのでは?」

「いや、俺は――――」

「カ、カイト!!やっと追い付いた!お前速すぎだよ!【鬼人化バーサクモード】でも全く付いていけねえ!」


俺が自己紹介を行おうとした瞬間、息を乱したミランダが到着する。

ステータスの差がありすぎて、置いてきちまったんだよな。


まあ、カマイタチ?の傷痕があったからはぐれてしまうことはないだろうと思ったから先に行ったんだけどね。


「あの鎧!?・・・『シャイン・バレット』!」

「えっ?」

「っ!?」


女騎士が掌をミランダに向けて光の弾丸、光魔法を放った。

ミランダは息切れで反応が遅れている。俺は急いでミランダと魔法の間に回り込んだ。


「おっと!」

「カイト!」

「・・・何のつもりですか?」


俺は女騎士を軽く睨みつけた。

確かに【鬼人化バーサクモード】のミランダは怖い見た目だが、何もしていないのに魔法を放つのは感心しない。


「カイト。お前、失礼な事考えただろ・・・」

「・・・何のつもりですか?」

「おい!」

「・・・残念だ。君があの『スペイーダ帝国』の者だったなんて・・・」

「『スペイーダ帝国』?何それ?」


「お前を召喚した国の名前だよ。知らなかったのか?」


えっ?そんな名前だったの?

興味なかったから全然知らなかった。


「帝国は魔物・魔族殲滅主義。我が国『アドバンス王国』とは全く逆。両国は戦争一歩手前という状態だ・・・」

「ふーん・・・。ん?そうなるとミランダはオーガとのハーフなんでしょ?なんか言われなかったの?」


「ん?ああ、一応人間の血も流れてるし。これでも結構、ハーフのせいで色々と制限されてるんだぜ?俺の実力帝国一なのに分隊長止まりだし」


そこら辺はミランダの行動にも原因があるのではないだろうか?


「・・・助けられた恩もある。見なかった事にしてやるから早くスペイーダ帝国に帰れ・・・」

「・・・うーん」

「どうした?」

「いや、別に帰りたくないなって思ってね。帰っても馬車馬のように働かされるだろうし・・・。ミランダ、別にいいよね?」


俺の質問にミランダは頬を指でかきながら苦笑する。


「でもさ。カイトには奴隷の指輪があるんだぜ?しかも、他に追跡機能も付いているからこのまま逃げても刺客を送られる。それに電流も流れるし」

「あ~、そんなのあった―――けど抜けた」

「は?・・・もしかして腕輪か?」


指輪を外した俺を見てミランダはその原因をすぐに理解する。


【LFB】の効果の1つ、【LFB】以外の防具・装飾品の効果を無効にする。

そのおかげで指輪を外す事が出来たのだろう。

俺はその指輪を握り潰す。


「これでよし。ミランダはどうする?俺が逃げるとやっぱり迷惑かかるか?」

「んー・・・指輪がないからカイトの生死を確認できないだろうし、俺が『カイトは死にました』って報告すれば問題ねえよ」

「そう?それともミランダも一緒に行く?」


そう提案する俺だが、よくよく考えればミランダだって帝国の騎士をやってるんだよね。

簡単に騎士を辞められる筈ないか


「行く」

「行くの!?」


ミランダの即答に驚く。そんな簡単に騎士辞めて良いのか?


「俺は一つの目的があって騎士になってたんだ。その目的は帝国騎士じゃ叶わないってわかった。だから、もう帝国に用がないのさ」

「目的?」


てっきり、ただ暴れたいだけなのかと思ったんだけど、違うのか?


「俺の目的はドラゴンより強くなってトラウマを克服する事。帝国に残るよりカイトと一緒にいた方が達成できると思うんだ。それに・・・」

「それに?」

「俺より強い奴が目の前にいるんだ。そんな奴をみすみす逃がす訳ねえだろ?暇な時は摸擬戦してもらうからな!」


やっぱり戦闘狂バトルジャンキーは面倒な人だよ!?

最悪は全速力で逃げよう。


「という訳で俺達は貴女の敵じゃないんです!」

「・・・それで、分かりましたと信用しろと?」


女騎士は俺を睨み付けている。まあ、そんな簡単に信用してもらえるとは思っていないけどさ。


「じゃあ、どうすれば信用してくれますか?」

「・・・では雇われてみないか?」

「良いですよ」


俺は即答でオッケーを出した。女騎士は何故か目を細めている。


「私としてはありがたいのだが内容とか何も聞かないのか?」

「聞いても俺とミランダが承諾しないと貴女に信用してもらえないので。それに、ここがどこか分からないから町に行くついでだと思えば全然問題ないですよ」

「・・・すまない。では、急ごう。内容は走りながら説明する。お前達もゆっくりでいいから後で合流しろ。良いな?」


女騎士の言葉に部下らしき人達が、はいと返事する。でも、怪我人だ。少し不安だな


「彼らも厳しい特訓を受けてきた騎士達だ。問題はない」

「うーん・・・。ちょっと待ってて!」


俺は少し大きめな木の前に立つとその木を引っこ抜いた。

おおっ!まるで大根を抜くくらい簡単に出来たよ。


そして、その木の枝と根っこの部分は手刀で切り落とし、幹の部分をスプーンで中身を抉る感じで穴を開けた。


「完成!」

「これは・・・?」

「怪我した騎士の皆さん!この中に入ってください!俺が運んで行きますんで!」

「なっ!?」


俺が作ったのは一度に全員が入れる乗り物?だ。動力源はもちろん俺。


「お、おい。怪我した部下は10人も居るんだぞ?それにどうやって運ぶんだ?」

「もちろん、俺が持つんですよ!こうやって!」


俺は木を軽々と持ち上げてスキップをして見せる。これなら騎士10人乗っても余裕だな。

女騎士は目を見開いて俺を見ていたがどうしたんだろ?


「女騎士様よ。こいつに常識は通じねえんだ。一々構ってたら禿げちまうぜ?」

「いや、だからって・・・」

「騎士の皆さん!早く乗って下さいね!」


俺の言葉に怪我した騎士達は俺が作った乗り物?へと乗り込んだ。


全員乗り込んだのを確認して俺は乗り物を持ち上げる。うん、やっぱり問題ない


「2人も乗る?」

「そうする。そっちの方が速そうだし」

「ええー・・・」


スペース的にも余裕があったのでそう提案したら、ミランダはジャンプして乗り込んだ。

女騎士さんは戸惑っている。


「早く早く!急いでるんでしょ?」

「あ、ああ・・・」


女騎士もミランダと同じようにジャンプで乗り物?に乗り込んだ。今更だけどこの世界の女性ってかなり身体能力高くね?


「それでどっちに向かえばいいの?」

「ああ・・・。ここから西に向かってくれ。その途中、馬車が走っていると思う。それは私が探すから君は走る事だけに集中していてくれ」

「了解!」


俺は全員を乗せた乗り物?を持って走り出した。


「カイト!そっちは東だ!」


なんともベタな間違いをしちまったぜ!

俺はすぐに止まって方向転換。全速力で走り出した。


「な、なんて速度を出すんだ・・・。馬車よりも速い・・・」

「それで、女騎士様。俺達を雇うって話。詳しく内容を聞かせてくれよ」


なんか俺抜きでいきなり話を進めようとしているミランダ。聞こえているから別に良いけどさ


「・・・まずは自己紹介だ。私の名前は『アリス・マルティグラス』。マルティと呼べ」

「へえ、あんたが『聖騎士』だったのか・・・」

「知ってるの?」

「ああ。アドバンス王国で一番の実力者だと効いてる。俺も一度は戦ってみたいなと思ってた相手だ」


ああ・・・この人も戦闘狂バトルジャンキーに目を付けられた被害者か。可哀想に


「私もお前を知っているぞ。ミランダ・ビュフベルト。帝国の『鬼姫おにひめ』と恐れられている」

「鬼姫・・・そのまんまだな」

「うるさい!黙って走ってろ!」


俺の正直な感想でミランダに怒鳴られてしまった。


「話を戻すぞ。依頼内容は護衛だ」

「護衛?誰の?」

「アドバンス王国第一王女『クリスティーナ・アドバンス』様だ」


まさかの王女様の護衛とは凄い依頼だ

。会って間もない、信用されていない俺らに依頼して大丈夫なのか?


「素性は帝国からの脱走兵という明らかに怪しいものだが、実力は確かだ。姫様を守る為には1人でも多くの強者が必要不可欠なのだ」

「んで、その姫様は一体誰に狙われてんだ?」

「恐らく内部の魔物・魔族滅亡主義の者だ。姫様は魔物・魔族との共存活動に一番力を注いでいる御方だ。その存在が奴らにとって邪魔だから、今回のように魔物をけしかけて殺そうと企んでいるのだろう」


やっぱりどんな所でも理想の反対をする人は出て来るんだな。


「つか、そんな奴が命を狙っているって分かってんのにどうしてこんな狙われやすそうな森の中に居たんだよ?狙ってくださいと言ってるようなもんだぜ?」

「姫様は今、人間と隔離した生活を行う魔物や魔族と交流するため世界を駆け巡っている。反対派の影に怯えている暇はないと姫様は言っていた」


素晴らしい勇敢さを持った王女様みたいだ。でも俺は一つ気になったことがあった。


「なあなあ?魔物と魔族って人を襲うんじゃないのか?俺的にはそういう印象っていうかそう教わったんだけど」


「ん?ああ、帝国ではそういう教育をしてたな。実際はちょっと違うんだよ」


どういう事?ゲームとか本とかは魔物や魔族は人間と敵対しているし、町を襲う印象が強い


「魔物は確かに襲う奴もいるが何もしなければ無害な奴もいる。魔族は人間のように商業をしたり、冒険者になって金を稼ぐ奴もいる。決定的に違うのは生まれた場所だ」

「生まれた場所?」

「地上で生まれた魔物や魔族は温厚だが、ダンジョンで生まれた魔物や魔族は凶暴で人間に襲い掛かるんだ」


地上かダンジョンかというだけで変わってしまうのか?その違いで一体どう違うのだろう?


「ん?」

「どうした、カイト?」

「今、悲鳴が聞こえた」

「私には聞こえなかったが・・・?」

「俺もだ・・・」


2人には聞こえなかったみたいだけど俺にはその悲鳴がちゃんと聞こえたし、女性のものである事も分かった。間違いない。


「まあカイトが聞こえたっていうならそうなんだろ。こいつの身体は今、化け物級だし」


何故だろう。ミランダの俺に対する扱いが雑になっている気がする


「皆!もっとスピード上げるからしっかりと掴まってて!」

「ま、まだ上がるのか!?」

「何だろう。凄く嫌な予感がする・・・」

「よしっ!行くぞ!」


俺は足に思いっ切りの力を入れ踏み込む為に足をつこうとした。だが、俺は気付けなかった。


「あっ・・・」


その足を踏み込んだところは、前日雨が降っていたのか水溜りだった。

水溜りという事はぬかるんでいる訳で普通の人では最悪滑って転ぶのが普通だ。


だが、普通でない俺が思いっ切り踏み込めば、足は滑るのではなく、足が地面に埋まってしまった。


「へぶっ!?」

「「えっ?」」


片足が地面に埋まった俺は当然バランスが取れなくなり転倒してしまう。急がなくてはいけない時に一体何をやっているんだ俺は!


「・・・あれ?」


そんな焦る気持ちが吹っ飛んでしまうほど次に見た光景があまりにも衝撃的だった。


「「きゃああああああああっ!!??」」


俺が両手で上に持ち上げるようにして運んでいた乗り物?が凄い勢いで地面と平行を保ちながら飛んでいくではないか!


・・・転んだ勢いのまま思わず、無意識に投げてしまったんだ。


今の悲鳴はミランダとアリスのものだろう。ミランダの奴が意外と可愛い悲鳴だったのは驚いたな・・・


「・・・・・・・・・やばっ!?」


どんどん小さくなっていく乗り物?を眺めながら現実逃避していた俺は正気を取り戻し、すぐにその後を追いかけるのであった。

ブクマ・感想宜しくお願いします

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