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俺と聖人君子は会話する

 待機なう。

 SNSだったか?で、そう呟きたい。

 別に、機械に疎かったり、弱かったりするわけではないのだが、他所と繋がるコミュニケーションアプリの使い道が分からない。いや、繋がる為に使うのだろうけど。まぁ、友達のいない俺がそれを使うことは基本ないし、誰とも分からない人と友達に成れるとも思わない。中学校の道徳か何かで携帯は危険だと習わなかっただろうか?出会い系サイトマジ危険みたいな。デンジャラス的な。だがしかし、することがない。あと、ニュースつまらん。生憎今日は暇潰しアイテムを持ってきていないし、そう言えば制服着っぱなしだし、良く考えたら風呂入ってないし。うっわ、俺汚な。


「榊、俺風呂入るわ」

「え?あ、うーんオッケー!神座、着替えあるの?」

「……取ってくる」


 替えの下着の存在をすっかり忘れていた。危ない危ない。幾ら幼馴染みとは言え、流石に腰にタオルを巻いた状態で風呂場から上がってくると、不味いだろう。親しき仲にも礼儀あり。俺は、そんな諺を思い出しながら、自分の部屋に、替えの下着と制服を取りに行ってきて、風呂に入ったのだった。


 俺が、風呂から上がってくると、いい匂いが鼻孔をくすぐる。まさに、食欲の湧く匂いと言ったところだろうか。榊が食卓に並べているのを見て、何もしないというのは忍びないので、並べるのを手伝うことにした。とはいえ、朝食なので、そんなに量が有るわけではないのだが。俺、朝はライトに済ませる派だから。俺の朝は、一杯のココアから始まる。夏はアイスココアを冬はホットココアを。ココアマジ万能。は?珈琲?何それ?苦いだけじゃね。今日は榊の朝食を頂くことにする。卵焼きに、ご飯、味噌汁。典型的な日本人の食事だと俺は思うんだけどどうだろう。昨日の晩飯を榊に付き添ったせいで(原因は俺に有るらしいが)抜いているのというのも有るのだろうが、それを抜きにしても旨い。榊と共に、手を合わせ、挨拶をして一口食べてそう思った。毎朝、俺のために味噌汁作ってくれないかな。無理だろうな、うん。


「……ど、どう?」

「え、あ?旨いぜ。凄く」


 俺は、榊の向かい合わせになるようの座っているのだが、朝食を食べている途中、榊が唐突に聞いてきた。一瞬、何を聞かれているのか分からなかったが、それに何が?と聞いたら、俺の何かが終わるきがしたので、必死に脳を回転させて、なんとか榊が作った朝飯の事を言っているのだと理解した。危なかったぜ……。上目使いとか、普通の一般人なら可愛すぎて倒れてたね。いい加減、榊は俺にも警戒心を持つべきだと思う。


「そ、そっかそっか。うん。じゃ、学校行こっか!」

「お、おう……」


 俺の言葉をしばらく反芻したのち、彼女ははにかむ。ショートになってもその可愛らしさは健在である。いや、印象が変わったので、可愛らしさは上昇したようにも思える。元が美少女だと、髪型一つで印象が変わるらしい。……それは一般人でも同じか。

 風呂を出たときに既に制服に着替えており、鞄は持ってここまで来たから手元にある。準備は完了しているので、榊の支度を待つばかりである。俺は、彼女の部屋の外で待機である。


「お待たせ」

「……いや、待ってない」


 俺は、榊にそう返し、学校へと向かった。




「うん、お早う神座。なんだか知らないけど、仲直り出来たみたいじゃないか」

「微笑ましいものを見たような顔で俺を見るのは止めてくれないか?楔」


 学校に到着後、授業前の休み時間を俺はいつも通り楔と会話をしていた。榊は、諏佐原と会話をしている。ときおり、諏佐原がこちらを見てくるのが気になる。が、それをひたすらスルーしたのがいけなかったのか、榊との会話を一旦止めて、俺の方へ向かってくるではないか。表情的になんか怒ってるっぽいので逃げるべきだと思い、席を立って、トイレにでも避難しようとする。


「……楔、この手を離せ。俺はトイレに行くんだよ」

「学校に着いたときに行ってるの見たよ?」

「っち」


 嘘も方便というが、見破られてしまっては仕方がない。俺は、仕方なく席につく。


「神座君!」

「何だよ?」

「どうして、榊ちゃんの気持ちを分かってあげないのさ!」

「榊の気持ち……?」


 俺は榊の方を見るが、そこには苦笑の表情が。今回は、榊が頼んだわけではなく、諏佐原の独断行動みたいだ。榊の気持ちを分かってあげない、ねぇ?まぁ、確かに、それが出来なかったから、あんな事件を起こしてしまった訳だけど、分からないものは分からなかったのだ。分かってたら、苦労はしない。諏佐原が、どうやら榊の気持ちを俺に教えてくれるらしい。これを聞いたら、髪切った理由も分かるかもな


「そうだよ!榊ちゃんが神座君のこと――」

「あれ?急に音が聞こえなくなった、って!どうしたんだよ榊!!俺の耳塞いで」

「プ、プライバシー保護のためだよ!」

「……あぁ、それなら仕方がないか」


 榊に耳を防がれて 、大事だと思われる部分が聞けなかった。内心、残念ではあるが、しかしそれを言ったところでどうにもならないのは目に見えているので、納得しておく。


「……彗ちゃん」

「は、はいっ!」


 楔の方に振り替えると、怒っていた。諏佐原がビクッとしてるのが面白い。それにしても、楔が怒るのを見るのは久しぶりである。今回みたいに、静かに怒るのを俺はほとんど見たことがない。課題に付き合わされた時だって、少し根に持っていた程度なのに。楔は諏佐原にひたすら怒っている。シュンとした、諏佐原に胸をときめかせている男子が数名居たのを俺は見逃していない。


「……ごめんね、神座」

「はぁ?いきなりどうした」

「いや、だってあれ……」


 榊が恐る恐るといった風に指差した先には、俺とは決して交わらないであろう、幸崎がこちらを見て、俺を親の敵のような目で見ていた。然り気無く見ているので、周りの女子は気付かないのか、幸崎の話をしている。俺を睨む前に、そいつらの相手をしてやれよ。……相手しなくても愛想つかされないから、そんな状況なのか。

 あいつは一辺、全国の男子に謝るべきだ。俺は、そう言った意思を込めて、幸崎を睨み返した。

第二十四話。

テスト中で、中々打てないです……。

幸崎くんが睨み付けて、睨み付けられるだけの回。

それにしても傍観しねぇなこいつら。

タイトル替えようか……。

あの人出せなかったのが心残りですね。

次回は、二週間いないが目標ですね。よろしくお願いします!

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