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第5話~文化祭~

どうも、白髪大魔王です。自分で読み返してみたらちょっと面白くなかったです。そんなものを読んでもらうのも心苦しいですが、是非読んでください。

学活前の休み時間。

「なあセツナ、昨日のテレビのことで質問が有るんだけどさ」

銀がこっちに来ながら聴いてきた。全く、俺が話しているときは寝ていたくせに。まあ、口には出さないが。

「ああ、何だ?」

「昨日独演してた女って、どんな感じ?」

………言葉にならない。

やっぱりこいつは銀だな。一歩間違えれば大事―電波ジャックで既に大事かもしれないが―なのにも関わらず、気にする点はそこなのだ。一応、答えるが。

「お前って奴は…。えっと、身長は全然分からなかった。顔は目鼻顔立ちがスッキリしてて、髪は不気味な程に長い。美人っていえば美人だが、近寄りがたい美人かな」

驚いたことだが、銀は至極真面目な顔で聴いていた。全く、こういう話のときだけは…。

「そうか……あいつか」

「うん、あいつ?」

「あ、いや、何でもない。ただ、イメージするならあのモデルかなーって」

銀は結構慌てた様子で誤魔化している。心当たりでもあるのだろうか?

「お前、心当たりでも…」

すると、空気を読まないチャイムが俺達の会話を潰した。仕方なく、俺は席に着いた。

朝の連絡の通りだと、生徒会から説明があるらしいのだが。


ガラガラ


教室のドアを開けて入って来たのは、なんと俺の師匠の藤井椿先輩だった。あれ? 先輩って生徒会の役員だったっけ?

「はい皆、席に着いて。生徒会から文化祭についての説明があります」

何の力がそうさせるのか、教室の中の人間は先輩を除いて全員が席に着いた。瞬間的に。

「まあ、本当は私は生徒会役員じゃ無いのよ。嫌になっちゃうよね、人手が足りないからって連絡役をやらせるだなんてね」

と言いながらもそれを引き受けて、尚且、朗らかに説明をする先輩からは嫌がってる雰囲気は少しも感じられない。


「じゃあ、説明しますね。

今日から正式に準備期間に入ります。準備期間は三週間です。全てのクラス、えっと、一学年三クラスだから、九つのクラスから出し物をしてもらいます。予算は各クラス二万円ずつ配られます。出し物は公序良俗に反していなければ、何でもOKです。また、部活毎の出し物については部費で賄ってもらいます。まあ、部活の方は自主参加ですので強制ではありませんが。出し物をする場所は明日、生徒会室に学級委員長が集まってもらってそこで決めてもらいます。部活毎の出し物についても代表者に集まってもらいます。あと、予算はそこで渡すそうです。質問はありませんか?」


すると、何処からか「はーい」という声が聞こえてきた。男の声だ。

「あのー、『ダンス祭』は今年もやるんすか?」

遠慮の無い勢いで質問してきた。

それを聞いて、先輩は両手を打ち合わせて思い出したのジェスチャー。

「そうそう、忘れてました。ちゃんとあるらしいです。でも、詳しくはまだ決まって無いそうで、連絡は追々するそうです。他に無ければ、これで連絡を終わります」

そう言い残すと先輩は颯爽とした足取りで教室を後にした。


先輩がいなくなった途端、皆が一気騒ぎ出した。

「よっしゃあ!!」「やったな、今年もあるな」「なあ、お前誰誘う?」「私、セツナ君誘おっかなー」「あ、ずるい。私が誘うんだからね」


ダンス祭。生徒会主催の企画であり一番の目玉。

俺達のこの文化祭は一般解放しているものだがこのダンス祭は完全に生徒だけの企画だ。内容としてはグラウンドの真ん中で焚き上げ(キャンプファイヤー)をして、それを取り囲むようにして神楽(という名称の普通のダンス)をするのだ。これは毎年恒例で自由参加だ。

そして参加するのはほぼカップルだけだ。

逆に言えば、一緒に踊るのを許可したらカップル成立という話だ。故にこれは告白の最大のチャンスなのだ。

去年、俺はこのときに誘われまくって断るのに困った。誰かと付き合うのはまだ遠慮したい。それに、よく分からない女子と付き合うのも抵抗がある。だから、全て断った。もっとも、それをきっかけに男子からはよけい嫌われたが。


(今年はどうするかな…)



このとき、セツナは知るよしも無かったが、雅は一人真剣に悩んでいた。

最後まで読んでいただいて有り難うございます。次の話は少し悩んでいるので更新が遅くなるかもしれません。

ごめんなさい。

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