性癖バトルしようぜ!性癖バトル
という訳で王都までセシルを護衛することになったのだが、、、
セシルが心を開いてくれない。
「セシルって暇な時間何してたの?」
「あっ、あっ、そっそ空が綺麗ですね」
みたいにこっちが何を聞いても上の空という感じで話をしてくれないし、暗くなってきたので簡易的に作った拠点で野宿する時も俺達からなるべく離れるような位置で寝ている。
これは気まずい、リグレスが寝たことを確認した後に、セシルに話かけにいく。セシルは起きていたらしく俺が近くにくると何かを悟ったような顔になった。
「セシル、何かあるのか?」
そう聞くとセシルはしばらく考えた後に決心を済ませたようで、リグレスを起こさないくらいの声で喋りだした。
「僕、心が読めるんです」
「ふんふん、成程?なるほど、、、えぇー!」
「つまりですね、貴方達の前世のことがわかるんです」
「なっなっなるほどね、俺の前世もリグレスの前世もわかってると…ちょっと待ってくれリグレス?リグレスも前世の記憶持ちなのか?」
「そうですね、男性というかなんというかまぁはい」
「なるほど、、、まぁそれは別にいいや」
「い、いいんですか?リグレスさんは心が男性なんですよ!それに恐らく御二方はそのなんというか、付き合っているとはハッキリとは言ってないけどもそういう関係ではある仲ですよね」
「君は、そのジャンルに明るくないようだね。いいかい。確かにTSを採用したときに素人からはこんな質問がくる。『それって結局BLじゃないの?』まぁ確かにBLではある。だがそれに何の問題があるんだ?心がどうであろうと今目の前には綺麗な女性がいるそれだけでいいじゃないか!大きく分けてTSを採用する話にはな2つのパターンが存在し、このどちらのパターンを選択するかによって変わる。相手がTSしていることを知っているパターンと、全く知らないパターンだ。前者の場合まぁ今の場合、TSして男もしくは女になった者も、TSしなかった者も少し違和感を持つ事が多い。『なんでこんな奴の事が気になるんだ?あいつは心は同性なんだぞ?(もしくはお互い性別は違うものの体が入れ替わる)』のようにな!だがR18の場合、この葛藤を抱える事は少ない。もう下半身で全てを決めるからなぁ!だから俺は言いたい。男はいつでも心にR18を抱えている!だから別に俺はリグレスが男だったとしても問題ない。葛藤なんてない!」
息を切らしながら力説すると、セシルはとりあえずの納得をしたようなそぶりをした後、少し首を捻っていた。
納得がいってないのか?まだ説明をするべきかと考えていると
「だっだ大丈夫です、大丈夫です」
セシルは少し慌てたように俺の次に言おうとしていたことを遮った。
「ただな、俺はTSものは好きだったがリグレスの方はわからん。意外と受け入れられない性癖だ。お前の力でなんとかならないか?それによってリグレスに俺の前世を言うか言わないか決める」
「僕の力を性癖を知るために使わないでよ!!!」
「俺がそれとなーくリグレスに聞くから頼むぞ!」
そうして俺は眠りについた。
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拠点を片付けた後、景色の大した変わらない森の中をゆっくりと歩く。会話が途切れしばらくの沈黙が広がった所で俺は切り出す。
「リグレスってどんな人が好きなの?」
「それはその人として好きか、性的な意味で好きかどっちですか?」
「後者で」
「なるほど、そうですねぇあんまり私に逆らわない人ですかね?例えばマリーさんとかは夜は全部私にされるがままですし、、、」
「その夜の時ってどんなシチュエーションが好きなの?」
「そうですね、もともと付き合ってる人を奪ってみたいという欲望はありますかね」
地味に俺の地雷の性癖を口に出してきたことに驚きはしたが、とりあえずこれで十分だろう。セシルいわく、人の心はさまざまな経験でできているので、何かを聞いたときにはそれに付随する考えもわかるらしい。
つまり、今リグレスが言ったNTRという性癖以外の性癖や自分も知らない性癖、また嫌いな性癖もわかるらしい。
俺はセシルの方を見ると、セシルは青い顔をしてバツの印を出していた。
俺は何も言わないことを心に固く固く決めた。ここで言ったらリグレスは傷を負ってしまう。
「へっへー、、、そうなんだ」
「どうかしたのですか?急にこんな事を聞いて誘ってるんですか?」
「あっいやそ、そう言う訳ではないけど、、、」
「ならいいんですけど、私はいつでも待ってますよ」
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その夜、夕食をとったあとセシルは気を使ってお好きにどうぞと言い森に消えていった。
そして、待っていると言っていたリグレスは俺を押し倒したのだ。
ダブルピースをさせられ、薄れゆく意識の中で俺はリグレスが元男だったという事実にいつもより興奮しながらもこの幸せが続くことを望んでいた。




