結果と終わり
審判が銅鑼を鳴らす、その瞬間ラフィアはその巨体に見合わぬ動きでこちらに迫る。
ここで俺の能力の説明をしておかないと、ここから起こることはよくわからないだろう。
俺はマグナより強い、それは間違いないがそれはあくまでも戦ったら俺が勝つという話で、攻撃力とか素早さとかそんなパラメータがあるとしたら、攻撃力も打たれ強さもマグナのほうが間違いなく上。
だから、俺はマグナのように圧倒的な戦い方はできない。
でも、俺は速いのだ。
突っ込んでくるラフィア相手でも俺のやることは変わらない。俺も突っ込みにいく。
ここで大切なのは、的にならないことである。いくら速いとはいうものの人間の域を超えることはない。銃弾よりも速く動けるなんてこともない。だから、緩急をつける。
一瞬止まる、そしてまたすぐに動く、この緩急がこちらのスピードを相手に掴ませず、相手の淀みを生む。
攻撃のタイミングを外したラフィアは私を捉えることは出来ず、初撃を外す。
攻撃は最大の防御という言葉があるが、こと武術に於いては攻撃とは隙なのである。
速いとは言っても4メートル。放った攻撃態勢から防御に移行するのには普通の人間より時間がかかる。
そんなことはわかっているので、ラフィアは回避に全力を注いでいる。
一瞬の攻防をわけたのは結局、速さである。
放った突きを戻しつつ俺がベストの態勢で攻撃できないように、牽制。それをすり抜けるスピードを俺は持っている。
一瞬で懐に回り、最大火力が出る回し蹴り肋骨を抉る。速さとは力であるということは力学の基本。
忘れずに回復魔法をかけて、この戦いは終わった。
ラフィアが地に伏し、俺は勝利のスタンディング。
観客は興奮の渦に巻き込まれた。その中心にいるのは俺だということは間違いない。
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なんの問題もなく、俺は優勝。リグレスは3回戦で両腕を吹き飛ばされたりしていたが、セシルとの決勝戦に勝利した。
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俺達は、いま王宮にいる。理由は簡単、武闘大会で優勝を収めたからである。
そこで、勇者パーティーの結成を告げられる。
何やら魔王の復活が2年後にあるとのこと。
俺は武闘家、リグレスは戦士、セシルは魔法使いとして。
そして、勇者なのだが、、、、
「ふぇ?なに?どうなったの?というかなんか声が高い?あれ、なんでこんなに胸に膨らみがあるの?」
召喚された勇者は間違いなくTS転生者である。
戦う技術だけではなく、TS転生者として教えなければならないこともあるだろう。
魔王が復活するその時まで。




