8 紳士クンシリーズ史上、最も残酷なシーン
「うぎゃああああっ!あがぁああああっ!
おっ、お願いです令お姉様!こんな事はやめてください!」
それに対し、令も辛そうに顔をしかめてこう返す。
「それは聞き入れられないわ。私だって辛いの。
だけどこれは、乗り越えなければならない試練なの!」
しかしそう言った令の口元が、楽しげにほころんだのを紳士クンは見逃さなかった。
(やっぱり令お姉様は、
自分の楽しみの為に僕を本物の女の子にしようとしてるんだ!
そんなの嫌だ!嫌だぁああああっ!)
紳士クンはもがいた。
何とかこの状況から脱しようと、必死に手足に力を込めた。
しかしそんな紳士クンの手足を固めた枷は、冷徹なまでにビクともしなかった。
そして令はゆっくりと右手を閉じ、
それと同時にその先にある裁ち鋏も、
開いたその刃を閉じて行く・・・・・・。
「ああああああっ!がぁあああああっ!」
もはや発狂状態の紳士クン。
そんな中、令は右手に持った裁ち鋏を・・・・・・。
閉じた。
チョキン。
その瞬間、紳士クンの可愛らしいバナナは、根元から綺麗にチョン切られた。
そして同時に紳士クンは、
「ぎぇああああああっ!」
と声を上げ、そして・・・・・・。
ガバッと身を起こし(・・・・・・・・・)、目を(・・)、覚ました(・・・・)。