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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと令太の苦闘
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6 こうなりゃ力技

 そしてあっという間に四時間目も終わり、とうとう放課後になってしまった。

今日は土曜日なので授業は午前だけで終わり。

このまま紳士クンが帰ってしまうと、

明日遊びに誘うチャンスはなくなってしまう。

紳士クンと携帯のアドレスを交換していない令太には、

もう本当にこの瞬間しかチャンスは残されていないのであった。

そんな中紳士クンは、帰り支度を終えて笑美や華子とおしゃべりをしていたが、

もはやなりふり構っていられない令太は、さっさと教科書やノートを鞄に詰め、

ズカズカと紳士クンの傍に歩み寄り、叩きつけるような口調で紳士クンに声をかけた。

 「蓋垣!ちょっと話があるからこっちに来い!」

 「へ?ど、どうしたの令奈さん?」

 目を丸くして問い返す紳士クンに構わず、令太は

「いいから!」と言って紳士クンの右腕を掴み、

強引に立たせて教室の出入り口へ無理矢理引っ張って行く。

 「あ、あのっ、真子さんが古文の教科書を返しに来るはずだから、

もう少しだけ待ってくれない?」

 「そんなの今度でいいだろ!とにかく今しかできない大事な話があるんだよ!」

 いきなりの出来事に目を点にしている笑美と華子をその場に残し、

令太は紳士クンを連れて教室を出た。

と、その時。

 ドンッ。


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