表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/158

7 バナナをチョン切るのは紳士クンの為

 「紳士ちゃん、これはね、紳士ちゃんの為を思ってする事なのよ?

私だって、紳士ちゃんには『女装の似合う可愛い男の子』のままで居て欲しい。

だけど、人は誰しも、今の殻を脱いで新しい自分に生まれ変わらなければならない。

だから紳士ちゃんも、自分の殻であるコレをチョン切って、

新しい自分に生まれ変わるの。

それが紳士ちゃんが本当の意味で、成長するという事だから」

 「そんな事ないでしょう⁉そっちの方面に成長するのは絶対間違ってますよ!

いや、確かにそういう人生の選択をする人も居ますし、

それはそれでアリだと思いますけど、僕はそうじゃありませんから!」

 「怖いのね。でも、大丈夫。

今の自分から生まれ変わるというのは、

遅かれ早かれ、誰もが通らなければならない道なの」

 「この道を通る人は極々少数ですから!」

 「ワガママ言わないの!私だって辛いのよ!」

 「だったらやめましょうよ!

これは辛くてもやらなきゃいけない事じゃあ絶対ないですよ!」

 「そんな事ないわ!

私は覚悟を決めたんだから、紳士ちゃんも覚悟を決めなさい!」

 令はそう声を荒げると、裁縫で使う裁ち鋏を取り出し、

左手で紳士クンのバナナの先をつまみ、開いた裁ち鋏を、その根元に当てた。

それを見た紳士クンは、気が狂ったように叫び声を上げる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ