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6 紳士クンは令の為に進んで女装している説

 「私はね、紳士ちゃん。女装が似合う可愛い男の子が大好きなの。

いえむしろ、そういう存在しか愛せないと言っても過言ではないわ」

 「それはいくら何でも過言だと思いますけど・・・・・・」

 「過言じゃないわ。そしてそこに現れたのがあなたよ、紳士ちゃん。

紳士ちゃんは私の願いを受け入れて、

自ら望んで女装し、女の子として女子校に通っている」

 「ちょぉっと待ってください!

僕は令お姉様の願いを受け入れた覚えはないし、

自ら望んで女装して女子校に通っている訳でも断じてないですからね⁉」

 「学園でのあなたは、それはもう見事なまでに、完璧な女の子になりきっているわ。

周りの本物の女の子よりも、ずっと女の子らしい女の子に、

紳士ちゃんはなりきっているのよ!」

 「それは、僕にとって不本意以外の何物でもないんですけど・・・・・・」

 「何を言うの!・・・・・・それでね、紳士ちゃん。

男の体を持ちながら、女の子として学園での日々を過ごすあなたを四六時中監視、

いえ、時々眺めていて気付いたの」

 「僕、四六時中監視されてるんですか⁉」

 「気のせいよ。でね、紳士ちゃんを眺めていて気付いたの。

紳士ちゃんは、『女装した可愛い男の子』ではなく、

『本物の可愛い女の子』になるべきなんじゃないかって」

 「何を仰ってるんですか⁉」

 「それで、本物の可愛い女の子になろうと思ったら、

やっぱり、コレは要らないわよねって、そういう結論に至って、

それで、こうして手術でチョン切ろうという事になったのよ。

分かって、くれた?」

 「分かりませんよ!全然分かりませんよ!

そもそも僕は本物の可愛い女の子にはなりたくないんです!

力強くてたくましくて紳士的な、真のジェントルメンになりたいんです!」

 「それじゃあ、手術を始めるわね?」

 「僕の話聞いてます⁉」



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