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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンと令太の生い立ち
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13 稲橋聖吾のお姉さんも通っていた学校

 令太が留学したのは、

イギリスの巨大財団グループであるジェラード財団が経営する、

グレートブリテン王立大学付属の高等科の学校であった。

この学校に令太は男子生徒として入学し、周囲の生徒達にも、

男子生徒として扱われ、令太は本当に生まれて初めて、

男子生徒としての学校生活をスタートさせた。

イギリスはお国柄、ジェントルメンとレディーの文化が明確に区別され、

洗練発展していたので、その中でジェントルメンとしての立ち位置を把握し、

適応する事は、今まで令の支配に忠実に従って来た令太にとって、

数段ハードルの低い行いであった。

こうして令太はついに、本来の自分の生物学的性別である『男』として、

己の人生をやり直す事に成功したのである。

これそが本当の自分!

ここでの生活こそが本来歩むべき俺の人生!

俺はもう、二度と日本には帰らない!

俺の人生を、生まれた瞬間から狂わせた、あの姉が居る日本には!

 令太は、シベリアで凍ったバナナのように固い決意を、当時の学生寮の自室でした。



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