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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンと令太の生い立ち
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10 全ては令の想定内

 が、

 生まれ変わったはずの令太の人生は、入学からひと月もしないうちに、

(つまづ)きを見せる事となる。

それは、男子しか居ない環境において、令太がそれまでの人生で積み上げて来た、

女の子としての立ち振る舞いや仕草や声色や話し方が、

周囲の男子達に『女の子』を意識させ、その結果令太は、小学校の時と同じように、

周囲の男子達から告白やラブレター攻めにされてしまう事になったのだ。

見た目こそは男子生徒になったものの、

今まで令によって令太の中に蓄積された女子力は、

そう簡単に変えられるものではなく、

周囲の男子達はそこに令太の中に息づく『令奈』を敏感に感じ取り、

相手が同性だと知りながらも、次々と虜になっていった。

むしろ周囲の男子生徒達の間では、

『令太は実は女の子で、何かの事情で男として男子校に通っているのではないか?』

という噂まで流れ、令太は中学に上がってからも、

真の意味で男に生まれ変わる事に失敗した。

そして令はこうなる事を見越して、令太が男子校に入学する事に、

異論を挟まなかったのだ!



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