3 これから手術
とにかく紳士クンは、己のバナナを晒しながら、思わず声を上げた。
「ど、どうして僕は素っ裸なの⁉」
が、それに答える人は居らず・・・・・・
と、思いきや、紳士クンの頭上から、
彼がよく知る人物の声で、こんな答えが返ってきた。
「それはね、今から大切な手術をするからよ」
「えっ・・・・・・」
その声がした方に目を向ける紳士クン。
するとそこに、軽くウエーブがかかったブロンドの髪を背中までのばし、
今日はエシオニア学園の制服ではなく、何故か緑色の手術服を身にまとった、
エシオニア学園女子部の生徒会長にして、
紳士クンにこの不本意な日々を歩ませる原因となった張本人である、
凄木令の姿があった。
その令に対し、紳士クンは思いつくままに尋ねる。
「し、手術?それって何の?
いや、それより、この手枷と足枷を外してくれませんか?
あと、み、見ないでください!」
紳士クンが令に見ないでと訴えたのは、当然紳士クンのバナナの事である。
素っ裸で両手と両足を拘束された状態で、己のバナナを、
真紅に咲き誇るバラをもただの背景にしてしまうほどの絶世の美女である、
令のような女性に眺められると、
ただならぬ劣情を催すのではないかと心配する殿方も多くいらっしゃると思われるが、
紳士クンはそういったドM気質の変態的嗜好は持ち合わせておらず、
(将来的にそうなる可能性はあるが)
単純に、知り合いの女性に自分のバナナを見られ、
ただただ羞恥心が雪崩の如く紳士クンの心を覆い尽くし、
そのスイートコーンのような大きさのバナナは更にしぼみ、
いまや水に浸ってふやけてしまった、
トン●リコーンのように小さくなってしまっていた。