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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと、日曜日の決闘
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26 ここで行かなきゃ男じゃない!

伴兆太郎と令太が交互に頭突きを浴びせ合い、どちらもその場に倒れる事なく、

延々とその応酬は続いた。

そんな中互いの額には青アザができ、

しまいには眉毛の周りが切れて血も流れだしたが、

それでもお互いひるむ事なく、相手に頭突きをお見舞いする事をやめようとしない。

その様子を倉庫の入り口で眺めていた紳士クンは、血走る(まなこ)を大きく見開きこう思った。

 (ここで行かなきゃ男じゃない!)

そして倉庫の奥を目指し、稲妻のごとく駆け出した。

途中、敵か味方か分からない暴走族やメイド達が襲いかかって来たが、

紳士クンはそれをすんでの所でくぐり抜け、

サブリーダーの土師(はし)()()とメイド長の芽衣渡千陽(めいどちよ)が、

カンフー映画ばりの動きで闘っている間をかいくぐり、

リーダーの()()郁子(いくこ)と執事の瀬野莉伊汰(せのりいた)が互いに木刀を持ち、

時代劇のようなチャンバラを繰り広げている中をすり抜けて、

何とか伴兆太郎と令太が頭突き合戦をしている所まで辿り着いた。

そして息を切らしながらそれを見上げると、

どちらも額にアザや切り傷ができ、

繰り返す頭突きの衝撃で、両足がフラついていた。

 (これ以上続けたら、本当に大変な事になる!)



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