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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと、日曜日の決闘
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23 いざ、決戦の地へ

 そして十数分車を走らせた後、

紳士クン達も例の工業団地の一角にある廃倉庫の前に到着した。

その倉庫の前に、烈怒刃威悪憐主のバイクがズラリと並んでいたので、

そこに令太が居るであろう事はすぐに分かった。

紳士クンはその倉庫から少し離れた場所に車を停めてもらい、

 「ありがとうございます!

ここからは僕一人で行きますんで、世場守さんは安全な場所に隠れていて下さい!」

 と言い、車のドアを開けた。

その紳士クンに、世場守千庵は心を込めた言葉でこう言った。

 「どうか、ぼっちゃんの事をお願いします。

ですが、くれぐれも無茶な事はなさらぬように」

 それに対して紳士クンは何も言わずにニコッと笑い、

車のドアを閉めて廃倉庫に向かって歩き出す。

紳士クンはゆったりしたトレーナーにチェック柄のキュロットスカートを穿き、

休日に家でのんびり過ごす女の子の格好をしているが、

その後ろ姿から放たれるオーラは、勇気と男らしさに溢れていた。

そんな紳士クンが倉庫に近づくにつれ、

中から大勢の叫び声が聞こえてくるのが分かった。

そして開いたままの倉庫の入り口の前に立ち、

その中の光景を目の当たりにした紳士クンは愕然(がくぜん)とした。



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