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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと、日曜日の決闘
144/158

19 タタカイノハジマリ

そしてまるで別人のようにドスの利いた声で言った。

 「いいからさっさとお嬢様を返せっつってんだよこのクソアマ」

 それに対して『プチン』と郁子の中でも堪忍袋の緒が千切れ、

 「そっちが先だろこのボケ!」

 と叫ぶと同時に、右の拳で莉伊汰の頬を殴り付けた。

すると莉伊汰の後ろに控えていたメイド長の芽衣渡千陽もプッツンしてしまい、

(ひょう)のような速さで駆け寄り、

強烈な右の熊手を郁子の眉間に炸裂させた。

するとそれを見た烈怒刃威悪憐(れっどばいおれん)()のサブリーダーであり、

令太を押さえていた土師李弥(はしりや)もブチンときてしまい、

猪のごとく突進し、千陽に猛烈な飛び蹴りをお見舞いした。

するとそれを見た莉伊汰の本日二本目の堪忍袋の緒が切れてしまい、

李弥に激烈な後ろ回し蹴りを食らわせ、それを皮切りに、

背後で待機していた烈怒刃威悪憐主のおよそ二十名のメンバーと、

凄木家のおよそ二十名のメイド達が、

一斉に(とき)の声を上げて、目の前の敵を目がけて突進し、

この倉庫内に居る者全てを巻き込んだ大乱闘が始まった。

この時の時刻は、午後一時を大きく回っていた。



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