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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと、日曜日の決闘
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13 嫌な予感

 場所は再び紳士クンの家。

紳士クンは自分の部屋で撫子と、

ストリートなファイトをするテレビゲームで対戦しながら、

令太と伴兆太郎の到着を待っていたが、どちらもやって来る気配がないまま、

時計は約束の午後一時を指した。

 「二人とも、まだ来ないなぁ」

 紳士クンがそわそわしながらそう呟くと、撫子が落ち着いた口調でこう返す。

 「道に迷ってるんでしょ。ホントに分からなければ連絡してくるわよ」

 「そ、そうだね」

 紳士クンは頷いてそう言ったが、

胸の奥では何やら嫌な予感がしてしょうがなかった。

そしてその予感はズバリ的中していたのだが、

今から起こる惨劇を止める事は、もはや今の紳士クンには出来ないのであった。



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