表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと三角関係
121/158

29 リーダーは借りを返したい

 「すまねぇな、こんな時間にこんな所に呼び出して。

実は折り入って、あんたに頼みたい事があるんだ」

 それに対して郁子は不敵な笑みを浮かべ、

右手に持った金属バットを肩に担いでこう返す。

 「それはおあつらえ向きだね。この前の借りを返すいい機会だ。

アタイは借りたモンはできるだけ早く返したい性質(たち)なんでね」

 ちなみにこの前の借りとは、数日前、

郁子が烈怒刃威悪憐主の集会に一人で向かっている途中、

別の縄張りのレディース暴走族である

()()()()(でい)(もん)』のメンバー十人ほどに待ち伏せされて取り囲まれ、

絶体絶命のピンチに陥ってしまった時、

たまたまそこに通りかかった伴兆太郎が助太刀に入って何とか撃退し、

事なきを得たというものである。

その恩を一日でも早く返したいと願っていた義理がたい性格の郁子は、

急かすように伴兆太郎に聞き返す。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ