表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと三角関係
115/158

23 令太の命令

 「おとこ?はい、乙子という名前なんですよね?」

 「(ちげ)ぇよ!名前じゃなくて性別の話だ!

あいつは、蓋垣は女子の制服を着て女子校に通っちゃいるが、

性別は俺と同じ男なんだよ!」

 「え⁉そうなんですか⁉」

 令太の言葉に驚きの声を上げる莉伊汰。

しかし男の身でありながら女装をして女子校に通っているのは、

我が主人である令太も同じ事なので、莉伊汰はそこに驚いたのではなく、

次の事に驚いたのであった。

 「つまり令太ぼっちゃんは、ホモ、だったんですね。なるほど~」

 そう言って腕組みをし、何度も頷く莉伊汰。

それに対して令太は立ち上がって声を荒げる。

 「だから違ぇよ!ホモなのはあの番長野郎の方だ!

俺は純粋に友達として、あのホモ野郎から蓋垣を守ってやりてぇだけなんだ!」

 「なるほど分かりました。よ~く分かりました」

 「ぜってぇ分かってねぇだろテメェ・・・・・・」

 「そんな事ありませんよ。

で、僕は明日、ぼっちゃんが蓋垣さんと二人きりで過ごせるようにする為に、

どんな協力をすればいいんですか?」

 「二人きりって表現がどうも引っかかるが、まあいい。

明日お前はウチの武闘派のメイドどもを二十人ばかり使って、

あのホモ番長を街外れの廃工場にでも連れ去って、

夜になるまで閉じ込めておいて欲しいんだよ」

 「物凄い力技ですね。

人一人を何処かに閉じ込めるなら、

せいぜい五人くらい居れば何とかなると思いますけど」

 「あの野郎はホモの変態だが、腕っ節は相当強いみてぇなんだよ。

蓋垣の話じゃあ、あいつは中学の頃から『番長』と呼ばれ、

それはエシオニア学園の男子部に入ってからも続いているらしい。

そんな奴を何とかするなら、人数は多過ぎるくらい揃えておいた方が確実だろう」

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ