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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅴ  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンと三角関係
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15 図書館における図書委員の言葉は絶対説

が、それより一瞬早く話を切り出したのは、

いつの間にかこの場の主導権を握った静香だった。

 「という訳で、このままではどうにも話がまとまりそうにもないので、

図書委員である私が、この場を仕切らせていただこうと思います」

 「ああ?何であんたに仕切られなきゃいけねぇんだよ?

一体何の権限があってそんな事言うんだ?」

 令太が露骨に不服そうな声を上げるが、

静香は静かに、しかし威厳のある態度でこう返す。

 「私は図書委員。そしてここはエシオニア学園の図書館。

図書館においての図書委員の言葉は、

新約聖書におけるイエス様のお言葉の如く絶対なのです。

なのでお二人は、図書委員である私の言葉に従わなければなりません」

 「な、なるほど。あんたの言い分は(もっと)もだ。

俺は、あんたの言葉に従う事にするぜ」

 根が素直な伴兆太郎はあっさりと静香の言葉に従い、

色々突っ込みたい様子の令太も、それをグッとこらえてこう問いかける。

 「フン、それならそれでいいけどよ、

じゃああんたは、この話をどう収めてくれるっていうんだ?」

 それに対して静香は、伴兆太郎と令太を交互に見やってこう言った。

 「明日は、番長さんと令奈さんが二人で仲良く、

乙子さんのお(うち)に遊びに行くという事でどうでしょう」

 「なっ?」

 「なぁっ?」

 「何ですってぇっ⁉」



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