あなたを、〇〇しています
「オレはお前を愛している...。だから必ず!!」
海に面しながらも、ごうごうと燃える古民家。オレかも分からないオレはそう言った。
「待ってる、何年、何百年たっても待ってる。だから私を〇〇しに来てね。」
銀髪の少女は泣きながら、しかしどこか渇望するように言った。少女が最後に何を望んだのか、何を言ったのかが分からない。
古民家が焼け落ち天井だった物が炎とともに落ちてくる。
“もうだめだ”と思い不意に目をつむってしまう。
直後頭を何かで叩かれたような痛みが走る。
「ッツ」
炎とは違った眩しすぎるほどの閃光が目に入る。
「起きたか海莉?朝のHRから堂々と寝るとはな。」
「ハハハ、これも先生のご指導のおかげですよ。」
「お前放課後職員室な」
「そんなぁ~先生を褒めただけですって。考えてみてくださいよ、こんなに腰の据わった生徒この学校にそういないですって。それもこれも先生のおかげなんですって!」
「そうだろうな。」
「なら!」
「こんな島の小さな高校にお前ほどの馬鹿は他にいないよ!!」
「ハァーー」
「海莉まだHRのこと根に持ってるの?」
「別に今朝の程度の事を気にしてるわけじゃねぇよ。」
「じゃあ何さ、さっきからため息ばっかついて」
「お前はオレのおかんか、幼なじみからジョブチェンジか?」
「はいはい、茶化さないの。....またあの夢を見たの?」
「、、、ああ。」
なぜだか分からないがあの夢を見るとひどく後悔する。なぜ後悔するのか、どこからこの感情が生まれているのか分からないまま。ただただ自責の念だけが残る。
「海莉は優しい子だもんね、でもあまり自分を追い詰めないで。私がみてるわけじゃないから大したこと言えないけど、海莉なら救えない人はいないから」
“私みたいに”と小さい声で付け加えるこの幼なじみは工藤七。この宮古島の三柱の一柱工藤家の直系令嬢だ。とは言っても三柱とは名ばかりで実際はこの島に移り住んだ3家族なだけで権力なんて物は持っていない。
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