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昨日のこと。今日のこと。

作者: いさき奈那

 昨日は、地域の活動を終わらせてから急いで病院へ行ってきました。

主人はシャワーを浴びることが出来たらしく、着替えもしていました。

顔つきもよくなっていました。それに、一安心したのです。

でも、とんでもないことを言われたのです。


「俺が入院しているのは君のせい。君が勝手に友達と話をして離婚とか言い出したから俺は

体調を悪くしたんだ。だから、退院が決まったら夜でも迎えに来てよね」


 もう、目が点になりました。なんて言われたんだろ。できる限りのことはしたのに。

救急車も呼んで付き添って、側にいて体調を気遣ったのに。

私が調子を崩しても全く心配もないし、家事も育児もしてくれないのに。

そんなことを言われたら、あまりの事に胸が苦しくなり、とても強い痛みに襲われました。

まさかそんなことを言われるなんて思っていなかったので、自分が苦しくなった時の

薬を車において来ていたのでした。 


直ぐにでも横になりたい。楽な姿勢になりたい。と、呼吸も厳しい私に主人は


「ちょうどいいじゃん、精神科だし、診てもらったら」


と、半分笑って言いました。倒れそうなほど苦しんでいる人間に良くそんなこといえるな。と、

周りから「離婚」と言われて揺らいでいましたが、この時に「離婚」の文字がとても大きく

頭に浮かんでしまいました。

病室で一緒にいるともっと苦しくなりそうだったので、無理して動いて、なんとか

車に戻り、すぐ薬を飲みました。そしてそのまま10分位駐車場で休ませて貰ってました。

苦しんでいる妻にあんなひどいことを言うなんて。本当にこの人には思いやりってものが

ないんだなあって思いました。



 今日は主治医と会うことが出来ました。

主人は、どうして今回こんなに酷くなったの?との問いかけに、私を見ました。

そして「妻に急に離婚とか言われて、友達と話して離婚とか言われたから」

と言われたので、


「離婚っていわれたってそこだけを言わないで、それだけだと私だけが悪いみたいに

なってるんですけど?これまでに積もり積もったものがあるから離婚という言葉が

出ただけですけど?」


と、反論しました。そして先生にいろいろ聞かれて、流石にボーナスもって風俗に行かれた、とは

言えるわけもなく、大きなお金が入って欲しいものが我慢できなかったみたいで。と濁しました。

それまでにも散々嘘つかれてたのは、もう一回風俗遊びをされて、通帳からカードから

預かった時でした。子供の出産費用はおよそ10万。

主人は「ボーナスこれしか出なかった」と10万入った封筒を渡してきた。

病院に払うお金が間に合えばいいよ。といった当時の私は、主人を信用していたからね。

でも、蓋を開けたら八万も着服してた。驚きましたよ。

こっちはミルクもおむつもおしりふきも、子どもの肌着すらすごく安いものとか古着とか買って、

友人がくれるお下がりが本当に助かってました。

そんな大変な思いをして子育てをして、それなのに自分は趣味だなんだって帰りは遅いし

誕生日にはパチンコに行きプレゼントは冷凍のケーキ(時間がたってもう解凍されてる)と

現金でした。パチンコで勝ったから少し上げる。と。

馬鹿にしてんのかって。子育てと義父母、義祖母からの干渉に疲れて、ぼろぼろの

妻の誕生日に、なんでパチンコ行くんだよって。行くなとは言わないけどさ、でも

勝ったからって九時過ぎまで帰ってこないとか、ありえないでしょう。

誕生日ケーキが冷凍とか、もう終わってるなあって。



 先生とお話ししているとき、まあこんな過去がよみがえってきました。

一度今より本気で離婚を考えて離婚届を突きつけたこともあるけれど、扶養だし子育てしてて

働いていないし、男というのはそういうものだと諦めることにした。

まさかもう一回、とあるとは思わなかった。


一回目は「今回だけじゃん、たったの一回で離婚とかさぁ」

二回目は「まだ二回目でしょ?自分の稼いだお金どう使ったっていいじゃん、

じゃあ俺は小遣いをどこで使ったらいいの?小遣いなのに好きなことに使っちゃダメなの?」


と、凄い屁理屈言われたのも思い出しました。



 取り合えず、来週には退院できるらしいけど、私のストレスがまた戻ってくるんだなあって。

薬が増えるか強くなるか、どっちかなって。そんな感じです。


 


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― 新着の感想 ―
[良い点] なんとなく、友人のおしゃべりを聞いている ような、日常感?が、 面白かったです。 [一言] 僕の小説も感想くださいね。(^^♪
2019/10/02 22:31 退会済み
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