ユメセカイについて
初めて小説を書きました。
設定の粗、齟齬、文章力、描写の弱さなどあるかと思いますが、ご容赦願います。
単語の意味とか合ってるかなぁと調べながら頑張っています。
語彙力はどこにありますか?
書いてるうちに慣れたい。
よく晴れた昼下がりの頃、一人の女性が図書館の木漏れ日の差し込む席で、なにやら本を読んでいた。
机の上に積んである本には、『ユメセカイ』という単語が共通して入っている。
題名『ユメセカイについて』 著者 夢塚 修
記憶・夢の集まる世界、ユメセカイ そこは現実世界と密接に関係した世界
人間の深層心理はすべてここにつながっているとされる。
・ユメセカイの歴史について
ユメセカイとは、いまから60年ほど前に世界で初めて存在が発見された別世界である。
これに対し各国は、脳の仕組みに精通した専門家を集めて研究を進めた。
その結果以下のようなことが分かった。
・ユメセカイには何か所か扉が存在しそこからユメセカイ内部に入ることできること
ユメセカイに入るための扉には鍵がかかっており研究者達の解析により鍵を作ることに成功した。
この鍵を使用すれば、だれでもユメセカイに入れるという仕組みだ。
・内部には人々の記憶が具現化して漂っており記憶の所持者の思い、感情の振れ幅に比例して強く反映されるということ
・またユメセカイに存在する記憶を食料として生きている『バク』と呼ばれる生物がいること
・ユメセカイに生息する『バク』について
一般的にこれといった姿形はなくユメセカイで記憶を食べて生きる生物の総称になっている。
本来『バク』は記憶に残りにくい弱い記憶を食べていたのだが、ある時を境に強く残っている本記憶とも呼べる部分までも食すようになっていた。
標的にされたものは現実世界側から見れば廃人のような状態になるが記憶を食い漁った『バク』を倒すことができれば記憶が戻り元通りの生活に戻れる。
また『バク』に記憶を食い漁られた人間はユメセカイに浮遊体となって現れる。
『バク』は食べた記憶の性質を強く受け持つ。このため長く生きる『バク』程危険かつ固有名がついている
一般市民などの声もあり政府により『バク』討伐隊が組まれた。
またユメセカイに関する職業も生まれた。
それがユメセカイ探偵、よく略してユメ探と呼ばれている。
主な仕事内容は、『バク』によって記憶を食べられ、廃人状態となった人の治療だ。
ユメセカイへ行き、記憶を食べた『バク』を探し出し、倒すといった内容だ。
この職業に求められるのは主に、『バク』と戦うための運動神経、想定外を克服する機転のよさ、発想力の高さなどが必要となる。
ちなみにユメセカイで死ぬとどうなるかというと、現実世界での存在は消え精神体となってユメセカイを彷徨い最終的に消失する。この状態から生き返らせる方法も現在研究中のようだが、できたとしても10年、20年先の話だろう。
ほかにも討伐隊が倒す目標の『バク』の捜索なども行ったりする。
さらに研究が進んでいく中で鍵なしでユメセカイに入ることができる者が発見された。
この者達を検査してみると全員の頭のレントゲン写真に鍵のような形が映りこんだ。
政府はこの者達を野放しにするのは危険と判断し生後6ヶ月頃に、頭部のレントゲンを撮影し鍵の形が見つかったものはその部分に膜を覆いかぶして一時的な封印を施し、対策とした。
頭部から鍵の形が発見された者は4歳のころに政府から通告、小学校卒業前にユメセカイ専門学校に通うかを選択する。通う場合は政府管轄のユメセカイ専門学校へ,通わない場合は封印されたまま普通の生活を送る事となる。
また能力者は能力なしと比べ優位性があるので若干下に見ている者も多い(ユメセカイ系の職業に就こうとしてる・ついている者の中だけ)
能力なしでも専門学校に入ることは可能。戦闘訓練、ユメセカイの非現実的な光景を前にして冷静な判断ができるかなどの訓練が行われている。もちろん一般教育も行われている。
卒業時期は通常の高校卒業の時期、または入学者が18歳以上の場合は2~3年ほどで卒業となりそれから学校に所属する仮の資格を手に入れる。
その後実績を重ねると、本資格を得ることができる。評価されるポイントはどれだけ人助けに貢献したか、『バク』を倒したか、無駄にユメセカイに浮遊する記憶に干渉していないかなどで判断される。
ユメセカイは前述したとおり現実には存在しない、起こりえないことが起きる危険な場所なので、ユメセカイに入る鍵を持つことが許されているのは専門の資格を持った人達だけとなっている。
あとがき
もしユメセカイについて困っていることがあるなら私の孫がユメセカイ探偵をしているのでそこを頼るといい。
その下に住所、電話番号そして、『夢塚探偵事務所』と書かれていた。
「ここに相談してみようかな。」
と一人呟くと、住所、電話番号をスマホにメモし、出してきた本を片付け女性は図書館を後にした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次をできる限り早く投稿したいです。