詩集

深夜放送

山の中

月の上

聴こえてますか

聴こえてますか

波の声が

きらきらの光散らした

濃い藍色の

液に

伝う

ゆらゆらの声

吐き出しては

ゴミ箱の中

嘔吐しては

水洗の奥に

首を吊るのは

体に合わない黒の制服

長い髪が汚れるとき

どこかで眼鏡が割れている

聴こえないでしょう

聴こえないでしょう

キラキラ光る

街灯りの下

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