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記憶喪失 ~一方通行の恋心~




 私が愛した人は目の前にいる


 それなのに私が愛したあの人はもういない


 大切な人の生還を喜ばないわけがない


 ”いっそ帰ってこなければ”なんて言いたくない


 だけど愛する人の記憶に私は存在しない


 私との思い出も全部 共有できない私だけのもの


 そんなのはあまりに悲しすぎるよ


 いつも優しい眼差しだった


 瞳に映るのは愛だったのに 今や拒絶色


 いつも微笑みを浮かべていた


 口から出るのは愛だったのに 今や拒絶声


 突然 一方通行になってしまった恋


 私はそれに耐えることができなくて


 どんなに愛していても 信じていても


 愛しきれず 哀しみを抱いていた


 信じきれず 淋しさを抱いていた


 そんな私が何よりも嫌で 堪らなくて


 いつからだろう 拒絶どころか愛からも逃げていた


 いつからだろう 愛しい人を思い出にした


 私が愛した人は目の前にいる


 それなのに 私を愛したあの人はもういない


 諦めて心を閉ざす私は  弱すぎたね



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