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転生者の転生物語  作者: 冬乃雫
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第一章 転生 魔王ダリア

遅れて申し訳ありません。

「私の弟子達に何をしているんですか?」


今僕の目の前には笑いながら剣を振っている紅の髪の魔王とミーナ、リリィ、ミリアの弟子達三人が苦悶の表情を浮かべ膝を付いていた。

ミーナ達は身体中傷だらけで今にも死にそうな様子。


少々まずいですね、一刻も早く治療しないと最悪出血多量で死んでしまいます。

兎に角三人を魔王から離さないと。


「何してるって、この子達から襲ってきたんだよぉ」


魔王はバトンみたいに剣を投げながら話していた。


「そうですか、それは失礼しました」


「ほんとーだよー、びっくりしたんだから」


「それはそうと貴方は魔王ですか?」


「そうだよ、私の名前はダリア!、よろしくね!。

仮面さん!」


どうも『人型』の魔王はやり辛い、前戦った魔王は仮面を割られた途端「美しい...」とか「結婚してください」とか言ってきた、僕はホモじゃないんで断りましたが。

最後まで男って信じてくれなかった。


「早く殺し合いしようよ、この娘達弱すぎて相手にならない」


ここで本気でやりあったら村が潰れてしまいますね、

どうしましょう。うーん。


「貴方達は村に結界を張り直して下さい」


「師匠!、私達まだ戦えます!」


「いい加減にしなさい!」


「っ!」


「今の貴方達はサポートすら出来ません、早くカカ村に行って結界を張り直しなさい」


今ミーナ達は魔王を倒せない、瞬殺されてしまうだろう。だから無理やりでも此処から離れさせる必要がある。

だからセレネは殺気を放って言う事を聞かせた。


「分かりましたね?」


「....分かりました」


それを聞くとセレネは持っている槍で地面を叩く。

するとミーナ達の体が粒子になり消えていった。

それを見届けるとセレネは再びダリアに対峙した。


「ダリアさん、場所を移動しませんか?」


「んー?、なんでー?」


何処か抜けた声が聞こえてくる。


「ここでは本気を出せないからです」


「そんな事私の知った事じゃないもーん」


「貴方は弱いからハンデが欲しいって事ですよねはいはい分かっていますよ」


「そういう事じゃ」


「大丈夫ですよ。ちゃんと手加減します、安心してください」


「分かった!分かりました!場所を変えればいいんでしょ!」


っふ、チョロいですね。


「結構」


セレネは勝ったと言わんばかりの笑みを浮かべ頭の中で『転移』と唱える、するとミーナ達の様にセレネとダリアは粒子となり消えていった。







セレネとダリアは今セレネの『時空魔法』で作り出された空間にいる。


「へー、凄いね」


「褒めてくれてありがとうございます」


「それじゃーそろそろ始めるとしますか!」


ダリアは一瞬でセレネの懐に入り横に斬りつける、がセレネはそれを見切り左手で腰に差してある刀から刃を半分抜き防いだ。


「やるー」


「ふふ、それはどうも」


防いだと同時に回し蹴りをダリアに放った。


「おっと」


ダリアは回し蹴りをしゃがみ避けるとバックステップでセレネから距離をとった。


「貴方強いね、さっきの娘達と纏っているオーラが違う」


ダリアは目を細めながら獲物を見つけた様に舌舐めずりをした。


「伊達に三百年鍛えていません」


「え、三百年?」


首を傾げ不思議そうにセレネを見る。


「次はこっちから行きますよ」


天使の羽を展開し上へ一瞬で飛ぶと槍を勢い良く投げた。


「はぁ!」


「すごーい」


飛んできた槍を紙一重で避ける。

避けている隙にセレネはダリアとの距離を詰めた。


貰った!


神速の早さで刀を放つ。


「ねぇ、顔見せてよ」


刀で斬られて上半身と下半身が繋がっているはずが無いのにも関わらずダリアは何食わぬ顔で斬りつけた。


「な!」


咄嗟に後ろへバックステップするがこれにはセレネも反応が出来ず斬られ、斬られた拍子に仮面が割れてしまう。


「く!、『アクアショット』」


周りに10個の水の玉を出現させ弾丸の様に飛んでいく。


「無駄!無駄!」


10個あった水の玉が一瞬で消えた。


貴方は何処のスタンド使いですか!。

困りました、魔力がありませんからから余り魔法を使えませんし、槍や刀でもほぼ互角。

やはり『神眼』を使うしか無いのでしょうか。


左目をなぞりながらダリアを見つめる。

一方斬られて筈のダリアは腹部が炎に包まれていた。


「お腹熱く無いんですか?」


「ん?別に熱く...」


ん?どうしたんでしょう僕を見た途端黙ってしまいました。

と言うか前もこんなことがあった気がします。


「....綺麗」


やっぱり...


「ねぇ貴方」


「なんですか?」


「私の者にならない?」


なんですかその笑顔は。


「死んでも嫌です」


「あははは!、そうかそうかー、でもね?貴方に拒否権なんてないの」


なら聞かないでくださいよ。


「首輪を付けて一生飼ってあげる!」


「それは叶わない夢です」


手を前に突き出すと飛んで行った槍が戻ってきた。


「すぐに決着を付けます」





























































































































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