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転生者の転生物語  作者: 冬乃雫
3/7

プロローグ 旅の始まり

遅れてしまい申し訳ありませんm(_ _)m。

どうも僕の名前は篠宮雪之です!。

突然ですが僕は今すごく困っているのです。

え?、何をそんなに困っているのって?、ふふふそれはですね。





















「何で僕空にいるんですかぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!」
















なぜか今僕は空中にいて、落下しています。

さっきまで部屋でゲームしてたのに!、もしかしてバグ?、バグなんですか?、なぁーんだバグか、ははは、全くこう言うのやめてくださいよ本気で怖いんですから。

なわけあるか!、幾ら仮想空間でもこんなにリアルじゃないですし。

何よりさっきから凄く寒い!、確かにゲームの中でも寒いエリアはありましたよ、でもこんなに寒くは無かったしせいぜい肌寒い程度でした。

あ、でも防寒の機能の付いた防具を着ないとちゃんと状態異常が発生しますよ。


「説明してる場合じゃありませんよーーーーーーー!」


ど、ど、ど、ど、どうすればいいんですか!、このままじゃ子供には見せられない状態になってしまいます!。

パラシュートなしのスカイダイビングなんてマジ勘弁してください!、あ、そう言えば僕スカイダイビング初めてじゃありませんか、......もう仕方ありません!、死ぬまでにスカイダイビングでもして楽しみますか。


「ってなるか!」


諦め気味一人でツッコミを入れ、前テレビで見たスカイダイビング正しい落下の仕方を号泣しながら実践していた。


現実逃避している場合じゃありませんよ!。

意識が飛びそうです。

何かもう解決策を考えれば考えるほどムカムカしてきました。


「もう何なんですか!何か知らない間に空飛んでるし物凄く寒いですし意識は無くなりそうです!」


体をバタバタさせながらものすごい早口で怒っていた。


本当にこれはやばいです!、もう地面が見えてきました!、こんな時に『BOTG』の魔法さえ使えればすべて万事解決ですのに!。


あり得もしないこと考えていたら、頭の中に『BOTG』でお馴染みの女性の様な機械的な声が聞こえてきた。


『了解いたしました、創造魔法によるスキル習得を行います・・・・・スキル習得に成功しました。

スキル『極寒耐性』を習得しました。

修行中の為使用制限がかけられています。

残り使用回数四回』



うん?、寒くなくなった・・・・・・・・もしかして!!


雪之は一つの望みに賭けて、頭の中で『ステータス』と念じた。


『ステータス』


『了解しました、『ステータス』を表示いたします』


また機械的な声が頭の中に聞こえ『BOTG』をプレイしていた雪之の『ステータス』が表示された。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【名前】セレネ

【年齢】17

【性別】男?

【種族】神(修行中)

【レベル】100

【HP】99999

【MP】99999

【スキル】『剣術LV10』『槍術LV10』『全属性魔術LV10』『治癒魔術LV10』『重力魔術LV10』『槍投げLV10』『無詠唱LV10』『先見の目LV10』『アイテムボックスLV10』『魔力感知LV10』『索敵LV10』『偽装LV10』『並列思考LV10』『極寒耐性LV10』『破壊魔法LVEX(使用制限残5)』『創造魔法LVEX(使用制限残4)』『大天使の羽LVEX(熾天使の髪飾り装備時)』

【固有スキル】『破壊の神眼LVEX(使用制限)』『創造の神眼LVEX(使用制限)』『神の歌声LVEX(使用不可)』『使徒化LVEX』『全知全能LVEX』NEW『限界突破』NEW

【称号】邪神を葬りし英雄 神になる者 世界を救う者 破壊と創造を司りし者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



やっぱり!、『ステータス』がそのまま残ってる!。

って事は!。


何かを思いつき実行しようと「んんんん」と唸っている。

すると突然体が光りだした。


「来た!」


涙を拭きながら満面の笑みをうかべていた。

輝きが収まると其処には4対8枚の美しい天使の羽を広げた雪之があった。


「これで助かる、良かったぁ」


安堵の表情をうかべながらまだ不慣れな羽をばたつかせた。


『BOTG』と羽の扱い方が違いますね、まぁ少し練習したらすぐ上手くなるでしょう。

それはそうと此処何処でしょう?、落下していたので考える余裕ありませんでしたけど、此処って僕のいた世界じゃありませんよね?、魔法とか使えてるし、....『BOTG』の『ステータス』って事は此処は『BOTG』の世界って訳ですかね?。


考えていると遠くから何かが飛んでくる。


「ん?、何ですか、あれは?」


雪之が飛んでくる物体に気が付くと、考えるのを一旦中断して目を凝らす。

次第に近づいてくる物体が雪之には分かった。


「ワ、ワイバーン?!」


『ワイバーン』は高レベルのダンジョンでよく出てくる竜、敵として出てくる竜種の中では一番よく出くわす。

高レベルダンジョンで出て来るだけあって大体のレベルが四十〜五十と中級のダンジョンのボス並みに強い。


ダンジョンに出てくる筈の『ワイバーン』が何でこんな所にいるんでしょうか。


考えている場合じゃありませんよね、逃げるか戦うかしないと。

『BOTG』の世界に来た以上魔獣との戦闘は避けられないことですが、幾らやっていたゲームに似ているからって言っても現実なので取り合えず今は情報を集める為逃げましょう。

下手に戦って死んだら元も子もありませんからね。


結論が出た所で逃げようともう一度『ワイバーン』のいた方向を見た。


「っな!」


『ワイバーン』は予想以上に速く、もう雪之のすぐ後ろまで近づいていた。

「グガァァァァァァ!!!」と言う咆哮と共にブレスを雪之に向けて放った。


「あっつ!」


雪之は避けることが出来ずもろに炎受け、止めとばかりに尾で体を叩き付けられ10メートル程の高さから落下した。


「うわぁぁぁぁぁ!」


森の中へ勢い良く落ちていった。


「ぐはぁ!」


地面に強く叩きつけられ意識を失いかけている。


「ま....ず....い事に....なり....ま...した」


意識が朦朧としている中必死に体を起こした。

すると直ぐ側にワイバーンが降りてきて、「グルル」と威嚇しながら此方に近づいてくる。


このままじゃ死んじゃいます。

何か考えないと。


必死に生き残る方法を詮索している中、槍を持っていることに気づいた。

槍は柄から刃の先まで赤く、刃のところに八つの宝石が埋め込まれている。

何時出したのか分からない槍に雪之は魅了されていた。


凄く綺麗な槍だなぁ・・・・あれ?、槍なんて出しましたっけ?。


槍に魅せられているとと頭の中にまた声が聞こえてきた。

今まで聞いていた機械的な声ではなく、慈愛と優しさを感じさせる女性の声だった。


『その槍でワイバーンを斬りなさい、我が娘よ』


また声が聞こえてきました幻聴でしょうか、どうせ策はありませんし斬るだけ斬ってみましょう。


雪之は『ワイバーン』の方向に向くと槍を軽く振るった、すると次の瞬間『ワイバーン』の首が胴体から離れ音も無く絶命していた。


・・・・・・・・・・・・まぁ、取り合えず助かりましたかね。


その場にへたり込んだ。


「なんだかよく分からないですけど助かってよかったです。

あの幻聴に感謝しなくちゃいけませんね」


独り言を言っているとまた頭に声が響いた。


『ふふふ、どういたしまして』


「ん?、幻聴じゃない」


『はい、幻聴じゃありませんよ』


また聞こえてきました、やはり幻聴ではないようです。


「あなたは誰ですか?」


『その前に『ハイヒール』はいこれで楽になったでしょ?。

では先ず自己紹介をしましょう。

我はイリス、かつてこの世界の神をしていました、そしてこの世界に貴方を招き、転生させたのもこの私です』


へー神様ですかぁー・・・・・神様!!!


『はい、元ですがね』


心を読まれた!。


『心ではなく思考を読みました、心配しなくても読まれたくないと思ってる事は読めません、あと喋らなくても思うだけで私と話せますよ?』


そうなんですか、(よかったぁ)とりあえず此処は何処か教えてくれませんか?。


『今から色々と説明していきますね。

よく聞くのですよ?、我が愛しき娘よ』


わかりました。

後、僕は貴方の子供じゃありません。

次いでに言うなら娘じゃなくて息子です。


『我がこちらの世界に転生させたので我が産んだのと同じです。

あと我が娘セレネは女の子でしょ?』


ムカッ!


(何でいつもいつも女の子と間違えるんですか!服だっておと....)


雪之は静かに怒りながら自分の服装を見たとたん(ガクッ)っと項垂れていた。


今雪之が着ている装備は明らかに女性用の装備だった。


(....そういえば僕アバターは女性でしたね...)


VRを始める時にアバターをスキャンして作る。

これは男性が女性として作る、所謂ネカマをした時に、男と女の違和感が脳に作用してゲームに支障をきたす為である。

それでも雪之は何回作り直しても女性アバターにしかならなかった。

そのことを家族に報告したら爆笑された事に雪之は若干トラウマになってしまったのである。

唯幸いなことに、雪之にはアレが付いていた。


(よかった、付いてる

別に女の子に間違えられるのが嫌いな訳じゃませんよ。

てか男?ってなんですか!。

僕は正真正銘男ですよ!。

はぁ)


もう何でもいいので教えてくれませんか?。


『そうですね。

この話は一先ず置いておきましょう。

それではこの世界を説明に当たってまずアイテムボックスの中にある『唯一神の欠片』を取り出してくれませんか?』


そんなアイテム持っていましたっけ?。


アイテムボックスの中を見ながら思うと目当てのアイテムを発見した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『唯一神の欠片』 神話級


効果 

この世界の生物の欲望、悲しみ、怒りによって神が邪神となる直前、最後の力を使い魂欠片にした。神の力を魂の承諾を得ることによって一度だけ行使することができる

この世界に四つ存在する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんか凄いアイテムでした。


『そのアイテム『唯一神の欠片』は我が魂の四つの内の一つです。

それを頭に当ててくださいそしたらこの世界は何処なのか、この世界に何が起こっているのかがわかります』


そうですか。

それじゃあ早速。


頭に欠片を押し当てた瞬間知識の嵐が雪之を襲う。


何ですかこれは。


苦しそうな表情を浮かべながら雪之は膝をつく。

『BOTG』になかった魔法の知識、伝説の霊薬や聖剣聖槍の作り方と言った様々な知識と共に子供の泣き叫ぶ声、大人の怒号、燃え盛る村や里、無残に殺されていく人々の光景が一気に頭の中に入って来た。


余りの光景と知識の量に吐き気が込み上げてくる。


「うぷぅ」


『『ヒール』これで楽になったでしょ?。

ごめんなさい。

こうするのが一番楽で手っ取り早いのです』


申し訳なさそうな声でイリスはヒールで雪之を治療する。


「うぇぷぅ」


こんな事があるのなら最初に一言言っておいて下さいよぉ〜。


涙目でイリスに抗議する。


『(かわゆい)ご、ごめんなさい。

次からは気を付けますから許し下さいね?』


わかりました....次から気を付けて下さいね?。


渋々雪之は許した。


『さて。今この世界の現状はわかりましたね?。

邪神はセレネが倒しましたが未だ問題は山程有ります。

そこでセレネを神になって貰うに当たって、修行の一つとしてこの世界の現状を改善して欲しいのです』


全部一人でやるんですか!


(折角『BOTG』の世界に転生したのに全然楽しめないじぁありませか!)


『いえ。それではこの世界に住む人々が成長しませんので全て改善する必要はありません。

人々の力だけで生きていけると判断したらそこで修行は終わりです。

修行なので『ステータス』はそのままですがセレネの神の力を制限させてもらいますね』


そうですか、(よかったです)神の力を制限されるのはしょうがありませんか....それじゃあ早速やっていきましょうかね。


『セレネよ。此処まで説明して今更ですがこの世界に転生した事を恨んではいないのですか?』


これだけは聞かないといけません。

もし恨みがあると言うのなら我はそれを受ける義務がありますから。


ん?、本当に今されですね。

別に恨んでなんてありませんよ、寧ろ感謝しています。

神になれる何て中々ありませんからね♪。

その為に世界を正していくぐらいお安い御用ですよ♪。

....唯、家族にもう会えないのは少し寂しいですけど...。


雪之は俯きながら答えた。


『本当に申し訳ありません。

私が不甲斐ないばっかりに邪神に成ってしまい。

あまつさえ我を倒してくれた英雄を本人の許可もなく神にするなんて。

幾ら謝っても謝りきれません』


いいんですよもう。

こっちの世界の方が退屈しなさそうですし、あんなの見せられて黙っては入られませんから


よかった。

この子が我を倒してくれて。

この子ならこれからやって来る残り3人の神々を纏められるだろう。


イリスはそう思い涙を流した。(欠片だから涙は出ません)


『ありがとう。我が愛しき娘よ』


どういたしまして。

とりあえずこの森林から出ましょうか?。


『そうですね。此処から南に行けば村がありますよ』


じゃあまずその村に目指しましょう。


そう言い南に歩き始めた。


(飛んで行くのは止めて置こう。

まだ慣れてないし面倒な事になりそうだしね)


こうして雪之の旅は今始まった。














































そう言えば神様は四人も必要何ですか?。


『・・・え、ああ、はい必要ですよ。

邪神になりかける直前に魂を欠片にしたのは言いましたね?』


はい。


『その時かなり強引にしたようで結構な数魔獣や聖獣に乗り移った様なので四人分担でやっていける様乗り移った魔獣、聖獣達を四つに分担してゲームの『BOTG』の世界に閉じ込めたのです。』


そうなんですか、だから一階層上がっていく毎にボスの数が増えて行ったんですか。

最終階層何てボスが一気に十体出てきましたからね、あの時は流石の僕でも苦笑いですよハハハ。


修行が終わるまで生きていられるだろうか始まる前から不安で仕方がない雪之であった。




















































次はもう少し早く投稿出来る様努力します。m(_ _)m。

ちょくちょく修正を入れていきます。

7/16修正しました。

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