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革命①




広さは25mプールがすっぽり収まってしまいそうな部屋だった。上質な椅子に上質で巨大な細長い楕円形の机。それを囲むように『彼ら』は集結していた。



ヒカリ製薬の重鎮達。数は20人ほど、それにボディガードが1、2人付き添っている。全員が命を軽く見ているような権力者だった。全員が男という中で彼らの目はたった一人の女性に目が向けられていた。右腕を骨折した時に付けるようなギプスをはめているのは須王。窓から外を眺める須王は指を鳴らし言った。



 「さて、と。面白いことになってきましたね」


 「面白いことだと……。貴様、何をふざけたことを言ってるんだ!!」



くるりと身軽に振り帰ると、激昂する重鎮の一人を指刺し、不敵に笑う。



 「ふざけてなんかないですよ、こっちはずっと真剣だ。…………そう、ずっと。私がこの世界に産まれ、世界に絶望した時から……ずっとね」



意味の分からないことを言う須王。ざわざわと重鎮達が話し合う中で一人、立ち上がった。ヒカリ製薬トップ。須王バイモ。名前の通り須王アザミの父である。



 「アザミ、お前は何をし、そしてどこまで知っている」



また、部屋全体がざわめきだした。須王アザミという女が何をしているのか。この疑問を今言うということは先ほどあった夏川ツバキと謎のヒーローによる『襲撃事件』が関係しているのだろうか。その事件内で出現した一つのレポート。あの資料室自体、重鎮達は特別視していなかったが出てはいけないものが出てしまった。クローン作成の可能性だ。これが本当ならば独断で動いた須王アザミに『制裁』を加えなくてはならない。須王バイモはもう一度言う。



 「アザミ、お前は一体何をする気だ」


 「何って………………………………」




ニタァ……と須王アザミの広角が三日月のように裂けていく。それに呼応するように部屋のドアを一人の女がこじ開け、入ってきた。ボディガードが数人ついていたはずのドアをこじ開けて。彼らは知らない。コードネームはないものの独自の武術を使い大の大人を軽々と投げる少女を。


そしてまた、須王アザミの隣にはいつの間にか小学生くらいの男の子がいた。ボサボサの黒髪に小学生相応の服装。それにそぐわないライフル銃が両手にはしっかりと握られていた。ヒカリの切り札だったはずだがアザミ班から一様に離れようとしなかった少年。『カゲナシ』


彼らを後ろにつけ須王アザミは高らかに宣言する。



 「始めようじゃないか。凡人の凡人による凡人のための革命を」





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