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VSテロリスト⑤
約束通り、自称ヒーローは階段でDOAを足止めしていた。DOAの中には爆弾や乱射された銃のせいで血を流しているものもいる。
自称ヒーローはその姿に呆れていると、リーダー格の人物が前に出てきた。
「貴様もテロリストの仲間か?」
「もう人質が助けられたのなら撤退してもいいんじゃないか?」
「まだ、事件は収束していない」
「何言ってるんだ、君達は」
自称ヒーローは翼のように大きく手を広げる。ヒーロースーツのマスクがあっても彼がニヤついているのがなんとなくわかった。嘲るような、その態度のせいで。
彼は核心をつく。
「人質が助けられたんだ。それならこのデパートを囲んでるだけでいいはずだ。クロネコだなんて名乗るテロリスト共を殺さずとも、いずれ時間が解決するだろう。
それともなんだ? 上からの命令でテロリストを殺せとでも言われたか?」
「……貴様、何者だ」
「ヒーローさ」
彼を親指で自分の胸を指す。
「正義のヒーローだ」




