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平穏を脅かすもの達へ
薄暗い部屋。ぼんやりと光を映し出すのはパソコンのディスプレイだ。ディスプレイ内のデジタル時計は10:00と表示している。
ネットカフェの個室にて烏川はクロネコ討伐の仕事をサボっていた。
「あーあぁ……対象がどこにいるのかもわかんねぇってのに優等生の皆さんはどうして頑張ってんのかねーっと」
椅子に寝そべりながらぼーっとディスプレイを眺めていた。表示されているのは夏川が須王に見せられた注意人物達のリスト。子供のような純粋目で、きな臭いことを考える。
要するに品定めだ。
「あぁ……俺を満たしてくれるほど殺しがいのあるのはだぁれ?」
下卑た笑いをしている彼に一通のメールが届いた。
「あん? 俺の至福の時間を邪魔するなんてなぁ……?」
指をケータイのタッチパネル上でスライドさせメールを開く。
宛名は非通知。
自分の至福の時を壊したものでストレス発散しようかと思っていた彼のイラつきは頂点へと達する。
問題は本文。
『依頼を頼みたい。殺害対象は夏川ユリ。殺害方法は問わない』




