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朝が来なければいいのに、、

作者: 戸川涼一朗
掲載日:2025/10/28

「朝が来なければいい」――そう思ったことはありませんか?

仕事、責任、人間関係。

逃げ出したくなる日々の中で、

そんな小さな願いが、もしも“現実”になってしまったら――。

私はときどき、こう思うことがあります。

「朝なんて来なければいいのに」と。


朝が来なければ、仕事に行かなくてもいい。

嫌なことも、つらいことも、何も起きない。

そう思いながら、毎日いやいや車を運転して職場に向かい、ストレスを溜めては帰る――。

そんな日々の繰り返し。

だから今日もまた、「明日なんて来なければいいのに」と思いながら眠りにつきました。


ところがその日、いつもと少し違いました。

目が覚めると、外はまだ暗い。

「まだ夜か」と思い、もう一度眠ることにしました。

数時間後、再び目を覚ましても外は真っ暗。

おかしいと思い、携帯を見ると――

画面に表示された日付は“昨日”のまま。


「……え?」


本当に、朝が来なくなってしまったのです。

私は嬉しくなり、友達に電話をかけました。

でも、いくら呼び出しても応答はありません。

次に家族の様子を見ようと1階に降り、声をかけました。

「お母さん? お父さん?」

けれど返事はなく、どれだけ揺すっても動かない。

まるで“時間が止まっている”みたいでした。


テレビをつけても映像は止まり、音も出ない。

窓の外の車も、人も、風さえも動いていません。

動いているのは――私だけ。


どうすれば戻れるのか分からず、

何度も何度も「お願い、元に戻って」と祈りました。

けれど時間は動かない。

世界は夜のまま、静止したように沈んでいました。


そして今も私は、この止まった世界で、

来るはずのない“朝”を、ただひたすら待ち続けています。


――あんな願いを、しなければよかった。

誰もが一度は「明日なんて来なければいい」と思うかもしれません。

でも、朝が来ることは“苦しみ”であると同時に、

新しい一歩を踏み出す“希望”でもあるのだと思います。


この物語は、「逃げたい」と思った心が

どんな小さな願いでも現実を変えてしまう、

そんな“もしも”の世界を描きました。


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