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第八十話 超加速姉

【さてと、簡単な自己紹介はそのあたりにして…さくっと足場を作っておくのデース!携帯ハコニワ島!!】


 いつまでも空に飛んだままでは、全員をつかんだ現状は動きづらかったのだろう。


 ジェッター2世‥‥ちょっと長いのでジェッターと略しつつも、彼女がぽんっと音を立てて何かを射出したかと思えば、次の瞬間には空に浮かぶ島が出来上がった。


「なにこれ!?」

【反重力…いえ、それとは異なる最新型の浮遊システムを使った疑似島…】

【ええ、その通りなのデース!っと、詳しい説明は放置しておいて、奴も出てきたようデースね】


 ふわふわと浮かぶ島に着地して、様子を確認するために下を見下ろせば、海上から大きく水しぶきを噴き上げ、あの怪物が飛び出してきた。


 ダンジョンだった場所は既に取り込んでしまったようで、その質量すらも我がものにしたのか…


【グゴォオオオオオオオオオオ!!】


「で、でっか!?」

”うお、もう怪獣映画のやべぇやつサイズあるぞ!!”

”明らかに、ダンジョン内にいた時よりも巨大すぎる!!”


 もうすでに物理的にもどうしようもないほど、とんでもない大怪獣と化している。


 その光景に、未だに回っているカメラからの映像に視聴者たちのコメントもやまない様子。


 普通であれば、こんな無茶苦茶なもの、もうどうしようもないとは思うはずなのだが…


【えっと…アレ、倒せマスでしょうカ?】

【問題ないのデス。メイド足るもの、相手とのサイズ差は‥‥関係ないのデース!!】


 エリーゼの問いかけに対して、自信満々にサムズアップするジェッター。


ガゴンッツ!


【ウェポンセット、メイドブレード】


 両手に持ったのは、輝く光の刃。


 そのまま瞬時に姿を消したかと思えば、次の瞬間には無数の閃光が走り…




ズババババァァァンッツ!!

【グゲエエエエアアアアアアアアア!?】

「何あれ、全身に一気に切り傷が、爆発しながらついている!?」

【ひ、ヒェ…アレが、量産型ではない機体の実力ですか‥‥我が姉ながら、恐ろしいデス】

【エリーゼのすっごい青ざめた顔、初めて見るな…】

【助けを呼んだのは良いけど、圧倒的な実力差が恐ろしいですね】



 カノン砲でも傷一つつかなかったはずの、頑強なボディ。


 それがいともたやすく、豆腐を切るかのように楽々と全身を切り飛ばし、あまりの高速移動に目が追い付かない。


”相手も再生しているっぽいけど、追い付いてないな”

”こ、これがあのメイドの親族…その力なのか…”



 エリーゼの姉と言う情報を聞きながらも、その実力はかけ離れ過ぎている。


 あまりにもな強さに、流れるコメントも絶句するようなものが多いのであった…



「と言うか、ダンジョンコアも口を開いた時には見えていたし、やろうと思えばそこだけ狙って一撃粉砕できなくも無さそうなんだけど…」

【…あ、これ私の方にデータが流れて来てますネ。学習して、改善しろと…うぇぶっ…キャパオーバーレベルの‥ものが…】

”うわぁ、エリーゼさんが真っ青どころか、別の色合いに…”

高速移動を活かした、早すぎる攻撃

しかし、一撃必殺ではないのは、姉心ゆえに妹機体が成長するための糧を用意するためのモノ

その分、相手はより長く苦しむが…

次回に続く!!



…ドリルとかにしなかったのは流石に自重した

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