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第六十六話 やはりここでも大人は大変で

―――南の島サンバルドルにて合同配信が行われている…その映像を手元のスマホやPCで視聴する人たちがいる一方で、様々な事情によって配信どころではないほど、東奔西走する人たちの姿もあった。


「配信グループ『大空ディメンション』や『ヘイヘイツバサァ』から連絡!!ワイバーンの出現していた新ダンジョンを発見、ポイントを特定しました!!」

「航空会社からのルートによる機体損害等の費用見積もり到達!!」

「合同配信時の着替え現場泥棒、事前にスタンガンで無力化を確認!!」


「「「ほんっとうに大忙しすぎて死ぬ!!」」」


 誰であろう。


 単純に、合同配信を行う生徒たちの安全を守る教師陣や、その他ギルド職員など、大人の立場にある者たちである。


 立場や職業、色々と異なるが、今回の合同配信の事態は思った以上に大きなものを引き起こした。


 未知のダンジョンの発見の可能性や、大空へのワイバーン警報の発令、着替えに置かれたマジックアイテム狙いの泥棒等々…色々と出てくるもの。


 それらに対応する必要があり、表舞台となっている合同配信がキラキラ輝いていても、裏側では必死になって働く大人たちがいるのだ。



 


 とはいえ、彼らがやるべきことを放棄する気はない。


 大人の立場だからこそ、配信をしている者たちが生み出す利益を考えてこそ、自分たちのためになることも思っても、各々が異なる理由があれども、成し遂げるだけの思惑があるのだ。



「しかし、それでも配信の方に目を放しづらいのも事実か…見ろよ、この青春と言う名の輝かしい光景を」

「おおぅ…すげぇ、こういう南国リゾートでの配信が眩しい」

「休みが無けれども、目に癒しが…いや本当に凄いな」



 配信映像で流されているのは、きゃっきゃうふふと楽しそうにはしゃぐ配信者たちの姿。


 まだまだ青春真っ盛りの、配信者としてこれからしっかりと成長していく予定の生徒たちの姿を見て、微笑ましく思えたりするだろう。


 まぁ、一部に思いっきり、美貌がすさまじい一団がいるのは少しアンバランスかもしれないが…そちらのほうにコメントを出す人が多かったり、SNSの類ではスクショやら色々既に撮影されたものが映し出されているのは言うまでもない。


「と言うか、水着になっている関係上、脱衣所にある衣服の方も価値があるからと狙う悪党がいるのもまた…」

「あのメイド服、確か貴重なマジックアイテムになっても…マジックアイテムがマジックアイテムを作ってそれを着こなしているのもどういう状態だろうか」

「あの水着も、下手したら貴重品では…?」


 見ている分には美しい光景だが、出ているモノを考えれば割とシャレにならないモノもある。


 一介の配信者がそんな代物を持っていていいのかという声も実は密かにあったりはするのだが、いかんせんまともに手が出せるかと言えばそうでもない。


 そもそもの話…一番最初の方で、ダンジョンの壁をぶち抜けるような威力の攻撃ができるメイドがいる時点で、まともにやり合おうと考えるものはいない。



 それほどまでに脅威的であり、それが一般人に与えられていいものなのか、一部の過激な国ですら密かに配信でそのことを知って声を上げようとしているのである。



 かつてのダンジョンが突然出現した時の時代とは違って、今はしっかりと法整備も整えられており、無理やり馬鹿な手に出るような国が表立たないのは幸いと言うべきか。


 下手にその争いが表面化すれば、それこそダンジョン以上の脅威が国そのものになりかねない。



「配信者とはいえ、それでも彼らは守るべき立場の者。だからこそ、ここでしっかりと動かないとな」

「取り合えず、水着姿のこの映像自体も貴重だからしっかり収めるぞ」

「字面だけだと変態っぽくないか?」



 ひとまずは、この忙しい状況の中で仕事をこなしつつ、彼らはしっかりと配信も楽しむのであった…


「しかし今、何を配信しているんだ?」

「ビーチフラッグらしいですね。見てくださいこれ、サクラさんがバネのように蛇の身体を曲げて飛び回ったり、クロハさんが糸で次々引っ張って釣りあげて…」

「思いっきりズルじゃないか!?」

「あ、異土君が引っ張られて、エリーゼさんとのガチ目の砂浜全速力マラソンに…」


しっかりとよく遊びよく配信して過ごしている様子

一方で問題のあった場所も見つけたようで…

次回に続く!!



…ここでも従魔やメイドが出ているけど、そろそろやっぱり、正規の魔物使いもやりたくなってくる


恒例のハクロ…今作だとクロハ(ヤンデレ風)になっているけど、比較しやすいようにと言うか、

こっち側にヤンデレをどぶっと出して真っ白にしたいというか…

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