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三十五話 事情と実力と

「…え?中級ダンジョン『アルゴニア』の一時閉鎖?」

【なんでも、行方不明者が出ているらしいですネ】


…いつものように放課後、本日配信予定の中級ダンジョンへ向かおうと、一旦寮の自室で準備をしていた矢先に、とあるニュースが入ってきた。


 なんでも、これから向かおうとしていた中級ダンジョン『アルゴニア』にて、配信者の行方不明事件が出ているというのだ。



「と言うか、配信者の行方不明?配信している者に限って、そんなの早々無いような…?」



 そもそもの話、配信者たちの行方不明と言う事例自体が、それなりに珍しいものではある。


 どこのダンジョンでも大抵の場合は外部と通じるカメラでライブしていることもあり、配信中もよっぽどの人気が無いものではない限りは視聴者たちからの確認なども入っている。


 ダンジョン内で何かが起きたとしても、配信しているからこそすぐにその情報が入り、行方不明になる要素はかなりないが…



【それでも、0ではないようデス。どうも、途中でカメラが切れて、そのまま消えている…と言うことの方が多いようですネ】


 配信している以上、不測の事態はあれども、カメラをそう簡単に電池切れにするようなことはない。

 

 それ何もどれも彼もが配信中に映像が途切れ…行方不明になるのだ。


【ふむ…主殿、他の最後の配信記録を一通りみせてもらったが、人為的な物の可能性が高いな。どれもこれも、罠に嵌めた痕跡があるぞ】


 サクラも映像を見ていたようだが、どうも自然なものではないはほぼ確定。


 いや、まずこんな事件が起きる時点で人為的なものがあるのは間違いなさそうだが…果たして、その目的は何にあるのか。


「何にせよ、危ないのであれば近寄らないほうが吉か…」











「‥と思っていたけど、呼び出されたか」

「ああ、非常に申し訳ないというか、まだ学生の配信者を呼び出すのもなんだが…いかんせん、今の状況を考えると、強力な戦力を漏らせはしないからな」



…ギルド内の室内にて、いつも髪に悩み始めていたギルド長に呼ばれたかと思えば、異土たちはどうやら緊急ミッションとして、アルゴニアに突撃させられることになった。


「…行方不明事件はそう放置できない。しかし、まともに対応できる戦力が直ぐには集められなくてな…他に後、3組の配信者たちと合同で、捜査に当たってもらう必要がある」

「あの、明らかに俺たちはまだ配信したてのペーペー組って感じなのですが、そんな事件に参加して良いのでしょうか」

【そうですネ。私たち、配信時期からいってもまだそんなに経験はないですシ】

【予定を立てていたとはいえ、未知のダンジョンに未経験者は…】


「…そんなことを言うが、この辺りで一番強力なマジックアイテムと従魔を持っているのもお前らぐらいなんだよ」

「【【あ、確かに】】」


 言われてみれば、そうではある。


 万が一の非常事態時に戦力を考えれば、強力なものを欲するのは当然のことであり…すぐに動けそうな面子の中で、いざとなればダンジョンの壁をぶち破れるエリーゼに、守りであればかなり強固なサクラを求めるのは不思議ではない。



 配信者を探すためのチームに組み込まれてもおかしくはないだろう。


「もちろん、ただとは言わない。様々な報酬もあるが、行方不明事件は放置できない…たのむ、どうにか手伝ってくれ」

「…分かりました。素人ですが、俺たちでもできるのならば」


 どれほど強力な仲間がいたとしても、この行方不明事件で油断することはできない。


 だけれども、これからの配信を考えると絶対に放置はできず、異土たちはこの緊急ミッションを受けることにしたのであった…



「一応、可能ならばダンジョンの超イレギュラー事態を避けたいが…本当にヤバくなったら、壁自体を全力でぶち壊すことも許可する」

【それがありなら、気が楽ですネ。火力制御を気にせずにやれますヨ】

「そんなことをする事態になる方が怖いんだけど」

【できればそうならぬように、全力で捜査するか…】


…最悪なのは、その攻撃で巻き添えが大勢出そうなのが…

緊急ミッション、アルゴニアの調査

これに関して、大丈夫なのかと言いたいが、

今はとやかく言える状況でもないので…

次回に続く!!



…やろうと思えば、全階層まとめて…

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