表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/30

第十一話 地道に積み重ねつつ

…あのホラー設定になってしまった配信時のものとは異なり、異土に施されるエリーゼからの特訓は()()()()()()()()()()()()()()


【それじゃ、ご主人様これを避けてくださイ】

ドドドッ!!

「軽く言うけど、ガトリングは酷くないかな!?」


 打ち出される、当たっても痛みは少ないというゴム弾。


 しかしこういう面に関してはいまいち信用しきれないので、異土は一死に全力で回避を行う。


”お、それでも避ける異土すごっ”

”無理やり動かされていた時に比べて、反射神経を強化されているのか?”


 放課後の配信…調査が終了し、第二第三のエリーゼが発掘される可能性はないと決定づけられた初級ダンジョンのスタリアル内部にて、異土はエリーゼの右腕が変形した「対人用非殺傷性ガトリング(ゴム弾装填版)」から放たれる攻撃を受けつつも、それを回避できるまでには何とか成長していた。


 ガトリングの性能は鬼畜レベルのフルスロットル全開とかではなく、今の異土の身体能力分に加減されているというが,、それでもかなりの発射速度があるだろう。


 それでも、どうにか回避は…どうしてもまだ数発はかすめるぐらいだが、不可能ではない。


【ふむ、ご主人様の攻撃力はいまいち成長してないですが、回避と素早さが磨かれているのであれば、万が一の時でも逃げきれそうですネ】

「仕方がないだろ、体格は小さい方だし…いや、こんな特訓ができるなら、身長をかなり伸ばす方法とかないのか?」

【…ご主人様、世の中には無理なものは無理で、自然に任せるしかないものもあるのですヨ】


”要は無理と”

”残酷な真実を優しく言っているなぁ…”


 今のコメント入れたやつは、後で特定してしばきたい。


 

【レベルアップによる成長痛からの、人の成長に関して学びなおして、特訓内容を見直したかいがありますネ。ご主人様の成長は、感慨深くありマス】

「ほよよよってわざとらしく涙を流すようにしているなら、そろそろガトリング止めて」

【あ、そうですネ。では次は変更して発展形のマシンガンタイプ…】

「変わってない、変わってない、むしろより凶悪さ増している」


 ガゴガゴ左腕を変形させて、別の武器を出すな。


 それはともかくとして、まともに戦闘は一応できる状態にはなったという事か。




「何にせよ、戦えるようになったのなら…次は実戦を?スライムなら、この間のスライムパレスでやれると思うけど」


"いよいよまともな戦闘訓練へ移行か?”

”配信者最初の戦闘は、スライムやコボルト、ゴブリンが多いからな…ここである程度の戦闘方法身に着けて、少しづつ実力をつけ、上級ダンジョンでの配信を行えるようにしていくのは王道の流れだが…”

”このメイドが、そんな容易くやらせてくれるのだろうか?”


【そこはきちんと、やっていきますヨ。モンスターが初級の物だとしても、油断は禁物ですからネ。戦闘光景をきちんと配信していくなら…ふむ、スライムパレスよりも、こちらのほうがよろしいでしょウ】

「えっと…初級ダンジョンの一つ、『ウルフリアンズ』…狼のような姿をしたモンスターが多くて、基本的にはコボルトが出てくるところか」


 コボルト、スライムとは違ってちょっと子供サイズの体格になった、二足歩行をする狼のような姿をするモンスターであり、群れで出現しやすい。


 本来であれば、配信者たちはソロでやるには少々厳しい相手なので、合同配信の名目でパーティを組んで挑んだり、あるいはどれだけの群れを相手にできるのかの度胸試しを行うにはまぁまぁ手ごろな相手として認知されてもいるため、挑む場所としては良いだろう。


【それに、ご主人様の場合ソロではなく、私がいますからネ。非常時にはこちらの『ライトカノン』…いえ、威力がちょっと大きいので自重し…この『メイドスター』を使いますネ】


 そう言いながら、エリーゼが懐のポケットから取り出したのは、とげとげした鉄球の付いた鎖。


”生半可な武器以上に、物騒なものを出してきたぞ、このメイド。モーニングスター…いや、デザイン的にガン〇ムの…”

”マジックアイテムの武器…ではないっぽいけど、絵面的にあれで殴りかかってくるメイド…こわ”

”哀れコボルト、魂の底に刻まれるか、メイドの恐ろしさ”


「どこがメイドスターなんだよ…メイドの星じゃなくて冥土の星にするってか?」

【大体あってますネ。ダンジョンの天井にぶつけて、星代わりにするために、用意しておいたのでス】


”ああ、相手を物理的に星にするのか。確かにスターの名が付く…のか?”

”コボルト共、もしもこれを見ていたのなら全力で逃げるか、異土にやらかさないようにしてくれ。真っ赤な星が天井にぶちまけられそうだしな”

”大丈夫?G指定を受けない?”

”安心しろ、視聴者ごとに視聴制限もあって、下手にヤバいのは実はモザイクがかかったりする”

”なら安心…か?”



 色々とコメントに描かれているが、ひとまずは今日はまだもう少し特訓してもらい、明日の放課後の配信でコボルトへ挑むことを決めるのであった‥‥



いよいよまともな戦闘配信

だけどこういう場に限って、厄介事の可能性も

無事にできれば…

次回に続く!!



…そういやゴブリンとかがマイナーだけど、コボルト相手にするのはそんなに見ないような

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ