第7話「筆箱の中から精霊が!?~文房具で召喚術やってみた~」
「やばい、今度は何をしよう……」
村を救ったのはいいけど、まだまだ異世界は油断できない。
魔獣だけじゃない。魔法や未知の技術も満載。
「そろそろ、戦闘力を上げなきゃ」
ランドセルをガサゴソ漁ると、見つけたのは……あの頃愛用していたカラフルな筆箱。
「これも、もしかして……?」
覚えている。小学生の時、友達と秘密の“魔法”を唱え合ったこと。
でも、あれはただの妄想……じゃ、なかったのかもしれない。
「試してみるしかない!」
私はシャーペンを握り締め、筆箱の中からお気に入りの消しゴムと定規を取り出す。
「シャーペンよ、我に力を!」
まるで呪文のように唱えながら、筆箱の中をかき回す。
すると、筆箱からふわりと光が立ち上り、小さな精霊のようなものが現れた!
「えっ!? なにこれ、かわいい!!」
精霊はしゃべる。
「私はペンシル・スプライト。文房具の精霊だよ!」
「マジで精霊なの?」
「うん! 君の気持ちに応えて力を貸すよ!」
「じゃあ、よろしくね!」
私は筆箱の精霊たちとともに、新たな“召喚術”を習得することを決意した。
「これで、次の戦いも怖くないかも……?」
ゼフィルも驚きを隠せない様子。
「平成女児の秘密兵器、侮れん……!」
こうして、筆箱召喚バトルの幕が上がった。
次回: 「シャーペンがしゃべった!?~文房具精霊との爆笑バトル~」