第18話「初めての大仕事!~依頼は怪物退治!?~」
「ギルドからの依頼だって!」
朝、ゼフィルが紙切れを掲げながら言った。
「曰くあり物件での怪物騒ぎ。報酬はなかなかの高額らしい」
「怪物!? どんなの? ゴブリンとかスライムとか?」
「この街の近くに出没してるのは、森の獣“モフモフドレイク”ってやつだって」
「モフモフ? なんか名前はかわいいけど強いの?」
「見た目は小型のドラゴンで、毛がモフモフしてるらしい。噛みつきも火炎もあり。油断するとやばい」
「ふむ……平成女児、いよいよ本気の戦闘デビューか」
「やだ、ちょっと緊張してきた……」
準備を終え、いざ森へ向かう一行。
「ちなみに、俺の新技、試す絶好のチャンスだな」
レオは剣を振りながら自信満々。
「わたしの“デコピン”もよろしく!」
リナがやる気満々に手を構える。
「デコピン……?」
「簡単に言うと、魔力込めた強烈ビンタ!」
「なんか昭和の必殺技みたいだな……」
森の奥、モフモフドレイクが姿を現す。
「モフッ!? モフモフしてるけど牙も鋭い!」
「行くぞ!」
戦闘開始。レオの剣技とリナの魔法ビンタ、私の平成女児グッズから繰り出される小道具攻撃が連携する。
「スマホから発射する閃光ビーム!」
「ハンドスピナー回し斬り!」
「防御はダサ可愛いネックレスの魔法バリア!」
ドタバタしつつも、徐々にモフモフドレイクを追い詰めていく。
「あと一押し!」
レオの剣技“剣風一閃”が決まり、怪物はついに倒れた。
「やったー!」
「平成女児最強説、揺るがず!」
みんなで喜び合いながら、依頼報酬を受け取る。
「これで拠点の改装ももっと進められるね」
「次はどんな依頼がくるかな?」
新たな冒険の始まりに胸を躍らせながら、私たちは街へと戻った。