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2人きりのお出かけ

はぁ昨日の一件から一先ず落ち着いたけど、まさか小鳥遊さんから遊びに誘ってくれるなんて、予想外だ、しかも女子と二人きりでなんて初めてだし、どうしよう…

「詠斗〜今日一日ずっと顔色悪そうだな〜?、昨日何があったか全て話せ」

彰都は恋愛に関しては本当に勘がいいよな、羨ましい。

「はいはい、包み隠さず全て話すよ、実は昨日電車内で小鳥遊さんに会ってさ、自分が元気なさそうにしてたから元気付けに遊びの誘い受けたんだよね」

「おぉ!良かったじゃん!でもなんでそのくらいの事で悩むんだ?」

「いや〜だって女子と二人きりだぞ⁉︎実質デートみたいなものでしょ!」

「お前がこれまで女子友居なかった理由分かったわ」

「居なくて何が悪い!」

「ごめんごめんお前イジんの楽しくてさ」

彰都のやつ、いつか絶対やり返してやる。

「まぁ、お前が気を付けることは…意識するなって事、相手はあくまでただの遊びで来てる訳だから」

意識しないように気を付けれるかな、まぁ何事も挑戦だよな。

「なるほど…?分かったよ、必ず成功させてくるわ」

「おう、緊張して変なことすんなよ」

「しないわ」


なんてメッセージ送ろうか、頭使うな…。

〔ドゥ〕

誰かからLIAM来たな、誰だろうって小鳥遊さん⁉︎。

「詠斗〜明日だけど、どこで待ち合わせにする?」

なんて返そう⁉︎じゃなくてキモくなくて普通に返せばいいだよ自分。

「未来駅はどう?」

「別にいいけど、人多いから詠斗私のこと探せる〜?」

「探せるわ」

「流石にね〜とりあえず場所は決定したから集合時刻は?」

「9時半は?」

「それで決まり!じゃあまた明日ね」

「了解」

よし!キモくなかったぞ!、後は明日に備えるだけだ!…服装キメた方がいいよな。


「ピピピッ」

「あぁーよく寝た〜って遅刻してないよな⁉︎」

[6:10]

あ〜良かった〜。

準備して早く家出るか。


集合時刻の30分前に着いてしまった…暇だな。

「やっほー詠斗」

なんで小鳥遊さんの声がするんだ⁉︎。

「何驚いてんの?」

「いや、だって、自分は30分前に来たんだぞ?」

「重々承知してるけど」

「じゃあなんでこんな早く来たの⁉︎」

「いや、詠斗のことだから早く来るんだろうなぁと思ってさ」

「何長い付き合いの友達みたいに言ってんだよ、よく知ってくれてるのは嬉しいけど」

「へぇ〜?嬉しいんだ〜?」

小鳥遊さん見た目と裏腹で人のことからかうの好きだよな。

「嬉しくて何が悪い」

「いや〜?、でも喜んでもらえるのは嬉しいよ」

しかもあざといって、最高かよ。

「あははっ何顔真っ赤にしてんの〜?」

「だって桜が自分のこと知ってくれてるの嬉しかったんだよ」

「んっ⁈‼︎‼︎、何よ…いきなりそんなこと言って」

「顔赤!」

小鳥遊さんが顔赤くしてるの初めて見たな。

「うるさい‼︎、ほら、行くよ!」


そういや行く場所決めてなかったな。

「なぁ、これからどこ行くんだ?」

「あぁ…!話してなかったね、遊園地だよ」

「…は?」

今遊園地って言ったよな?。

「元気出るかなと思って、嫌だった?」

「いや、全く」

「なら早く行こう?」

「分かった」

いきなり好きな人と遊園地とか心臓破裂する気がする。


本当に来てしまった…今更帰ろうなんて言えないし、なんとしても今日を乗り越えよう。

「てかチケット買ってあるの?」

「当ったり前よ!逆に買ってなかったら何しに来たのよ」

「確かに…」

〔チケットを提示して頂いてよろしいでしょうか?〕

「はい、どうぞ」

本当、いつ見ても可愛いよな、あぁ小鳥遊さんが彼女だったらな〜。

「なーにボッとしてんのよ、今日は思う存分遊ぶわよ!」

「おぉ、おう!」

「何から乗る⁉︎色々なアトラクションがあるよ」

はしゃいでる、子供みたいだなぁ。

「何よ」

「いや、なんでも」

「だったらさっさと乗りに行くわよ」

「了解、最初は絶叫系乗りに行こうよ」

「詠斗のイメージが少し変わったわ」

「なんで⁉︎」

なんだか今日は騒がしい一日になりそうだ。


「あぁ楽しかった〜!詠斗もそう思わない?」

「自分も桜に同意見」

そういえば今何時だ?。

『19:23』

そろそろ閉園か。

「最後は土産でも買っていこうよ」

「もうそんな時間かー早かったなー」

「そうだよ」

「じゃあ買って帰るか〜」

「おう」


「桜は何買うの?」

「ポップコーンとかキーホルダーとかかな」

「へぇ〜」

「そういう詠斗は何買うの?」

「家族や友達へのお菓子とか小物とか」

「道徳極めまくったみたいだね」

「いや…当たり前では?」

「詠斗には多分一生分からないことだと思う」

「???、まぁ桜も買っといた方がいいと思うよ」

「ちゃんと買うよ!」

「じゃあ各自欲しいものを持ってレジ前に集合で」

「オッケー」


〔お会計の方が2万丁度になります〕

高っ!、嘘だろ?

「金額に絶望してるみたいだね」

「2万は高いよ…」

「仕方がない、割り勘で支払おう」

それでも1万出すのか…痛い出費だ。

「助かった…」

「本当は全額支払って欲しかったな〜?」

「ごめんて」

「まぁいいけどさ」

「元気出た?」

「めっちゃ出たわ、ありがとう」

「いえいえ」

「残高ある?」

「あるに決まってるでしょ」

〔ピッ〕

〔まもなく、一番線に海耀行きが参ります〕

「都会だから来るの早いわね」

「まぁね、でも今日は本当にありがとう、おかげで元気が出たよ」

「何よ、急に、まぁ私こそ遊んでくれてありがとう」

んん⁉︎。

「何顔赤くしてるの〜?」

「うるせぇ…」

「ふふ、子供みたいだね」

「笑うな」

「ごめんごめん」

〔扉が開きます、ご注意ください〕

「明日は学校か、気合い入れないと」

「そっか、詠斗は学校なんだ」

「桜はないの?」

「うん、明日開校50周年だから」

「そうなのか」

「でも課題が出るから変わらないよ」

〔次は創駅〜〕

「あ、じゃあ自分この駅だから、またね」

「あぁ、また火曜」

〔開く扉にご注意ください〕

やっぱり詠斗は話やすいし面白いな。

第五話をお読みいただき、心より感謝申し上げます!他の著者の方々には及ばない部分もありますが、これからもよろしくお願いいたします!さて、今回は詠斗と桜が二人きりで楽しんだエピソードでしたが、いかがでしたでしょうか?私自身も、こんな素敵な空間にいたらいいなと感じました!第六話もお楽しみに!!

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