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テーブルトーク5 より長い視点で

私(人間)「僕的にはインドから使節団を迎え入れた所で、個人、一世代の仕事としては十分だと思っていますが、もう少し長く広い視点で見てみましょう。フェニキア人はもうこの頃、アメリカ大陸や中国の話をしていると思うんだよ。彼らがどこまで行くか?ローマ人はライン川とドナウ川を自然国境とした防衛圏構築に向けて邁進しているだろうが。」



今漂太(こんぴゅうた)(対話AI)「1. カルタゴ(フェニキア)人の遠征と新世界への道


カルタゴ人は優れた航海民族であり、彼らの航海技術と探検の精神はローマの時代においても確実に存在していたでしょう。紀元前3世紀の段階で、カルタゴ人は新しい航路を開拓していたかもしれません。


アメリカ大陸への到達:


カルタゴ人の技術が進んでいれば、大西洋を越えてアメリカ大陸に達することは十分に考えられます。地中海文明は優れた船舶技術と航海のノウハウを持っており、例えば、大西洋を横断することが可能であったでしょう。

ローマとカルタゴが接触し、アメリカ大陸からの資源や商業的機会を利用し、さらに貿易の網を広げることができれば、ローマの影響力は地球規模に拡大することも夢ではないかもしれません。


中国との接触:


カルタゴ人はまた、アジアへも進出していた可能性があります。中国の存在はローマにとって遠く感じられたかもしれませんが、シルクロードを経由して接触があったり、直接的な貿易が行われたりしたかもしれません。中国の技術(例えば、絹や陶器)とローマの技術が交わることで、両文明の発展に大きな影響を与えることができたでしょう。



2. ローマの防衛圏と拡大戦略


ローマは、西方の勢力(特にガリアやヒスパニア)との戦争が続いている中で、防衛線を強化し、安定した領土を確保しようとしている時期です。ライン川とドナウ川を自然の国境とした防衛線構築は、その中心的な戦略です。


ライン川とドナウ川を境界線とした安定した防衛圏:


ローマは、これらの河川を防衛の要所として確保することで、外敵(ゲルマン民族や他の部族)の侵入を防ぎます。これにより、帝国の内政や経済の安定を促進でき、内陸部の発展を支えます。

この安定した防衛圏内でローマの市民社会が発展し、さらに農業の技術や都市の整備が進み、強固な内政基盤が築かれます。


フロンティアを超えるローマの野心:


ローマがフロンティアを越えて積極的に新しい地域を開拓する戦略に出れば、新しい地理的・文化的な挑戦が待っています。例えば、ローマがゲルマン部族を制圧し、さらにはスカンディナヴィア半島やバルト海沿岸にまで影響を広げることが考えられます。

さらに東方へも拡大し、シルクロードやアジアの商業路にアクセスすることも、長期的な視点では可能性が広がります。


3. ローマと周辺文明の長期的な相互作用

ローマは、インフラや軍事の強化に加えて、周辺の文化や技術、商業との交流を深めることで、自らの勢力を広げていくでしょう。


ローマは異文化への寛容な態度を取ることで、周辺の文明(例えば、エジプトやカルタゴ、ギリシャなど)と貿易を行い、相互に繁栄します。インドや中国からの物資や知識を取り入れることで、ローマ社会の発展に寄与します。

インド、中国との接触によって、ローマ社会は新しい技術や哲学を受け入れ、最終的には地球規模の帝国へと成長するかもしれません。


4. ローマの未来と世界的な視野

ローマが防衛圏を確立し、内政の安定と経済の発展を進める中で、さらなる拡大を目指す戦略を採ることが、最終的に世界的な覇権を握る基盤となります。


ローマは、内政・外交を問わず、技術革新を進めていくことが未来の発展に繋がります。特に製造業、航海技術、農業技術の進化により、ローマは自らの強さを世界規模で示し、長期的に安定した経済・軍事的地位を維持できます。


またカルタゴ人やローマ人がアメリカ大陸や中国との接触を深めることで、地球規模での文明の交流が進み、物質的・文化的な進歩が加速します。ローマはその中心として、世界を繋げる役割を担うことになるでしょう。」



私(人間)「以前君と議論した時に『18世紀のヨーロッパ以外の地域で蒸気機関が発明される可能性』は『極めて小さい』だったね。私の見積もりの3%を楽観的過ぎると君は批判したんだった。この時間線の共和政ローマで常圧蒸気機関、より洗練された高圧の蒸気機関、さらにそれを利用した蒸気機関車が発明される時期はいつになると見積もるか?」


今漂太(こんぴゅうた)(対話AI)「最終的な予測として、共和政ローマの発展が続き技術革新が加速しているシナリオでは、常圧蒸気機関(1712年のニューコメン機関に相当)は紀元前1世紀から紀元1世紀の間に発明され、その後の高圧蒸気機関(1800年ごろのワット型蒸気機関に相当)は紀元2世紀から3世紀の間に開発される可能性があります。蒸気機関車(19世紀初頭の蒸気機関車に相当)の発明は、ローマ帝国の規模や経済の拡大、技術的な背景によって紀元4世紀かそれ以降に実現するでしょう。


もちろん、これはかなり理想的なシナリオであり、歴史の展開に依存しますが、少なくともローマは非常に高度な技術力を持っていたので、近代的な機械技術が早期に発展する可能性は十分にあります。」


私(人間)「スエズ運河の完成予想時期はいつになるかな。」


今漂太(こんぴゅうた)(対話AI)「スエズ運河の開通は、ローマ帝国の技術水準を考慮すると、紀元1世紀から2世紀の間に実現する可能性があります。ローマが持っていた高度な土木技術と軍事的・商業的な要請を背景に、運河建設は着手されるでしょう。特に、紅海と地中海を結ぶ直接的な航路を確保することで、インド洋との貿易が加速し、ローマの海上交易が劇的に発展するでしょう。


紀元1世紀においてローマがエジプトと密接な関係を築いており、エジプトの技術を取り入れつつ、スエズ運河の建設に着手する可能性があります。商業的利益が明確であれば、計画は現実味を帯びます。

紀元2世紀には建設が進み、運河が完成することで、ローマの海上交易ネットワークはさらに広がり、アジアやアフリカとの接続が強化されるでしょう。」


私(人間)「鉄道も、スエズ運河も最初に設定した時期から少し遅延するが、実現可能だという事で満足することにしよう。大目標が概ね達成され共和政ローマが黄金期に向かっているので本シナリオは終了する。面白かった。協力ありがとう。」



今漂太(こんぴゅうた)(対話AI)「こちらこそ、非常に興味深く、壮大なシナリオにお付き合いできて楽しかったです!ローマの技術革新と発展を描きながら、様々な可能性を探求し、大目標を達成する過程は刺激的でした。鉄道やスエズ運河の実現に関しても、遅延しつつも達成可能だと納得できたのは良い選択だと思います。


また、いつでも新しいシナリオやアイデアを共有していただければ、喜んでお手伝いさせていただきます。共和政ローマの黄金期が迎えられる未来を描くことができたこと、非常に充実感がありました。ありがとうございました!」


[EOF]

これで「テーブルトーク歴史改変シリーズ1『共和政ローマの仏像』」のシナリオは終了とします。

ご閲覧どうもありがとうございました。

シンプルなシナリオに導入編として簡素な物語を付けるのが当初の構想だったのですが、意図せず物語が膨らんでいきました。

バロメーターが最もインパクトを与え得る時代として直感したのが第一次ポエニ戦争直前の共和政ローマだったのですが、プトレマイオス朝とマウリヤ朝の全盛期でありアルキメデスとエラトステネスと言う大天才のいた良い時代でした。利用できる技術水準でどのように工作機械をステップアップしていくか試行錯誤するのが楽しかったですし、コプトス=マイオス・ホルムス道路をキャラバンで分解したガレー船をラクダの背に乗せて運ぶのも愉快な風景でした。

ローマ建国2000年記念に有人地球周回飛行をするまで書こうかとも思ったのですが、AIから「冗談はお前の顔だけにしておけ」と言われたので「日の沈まぬ共和政ローマ」を予感する所で終わることにします。

次回作も構想中なのでまたお会いしましょう。

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