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異形の子供の悲しみの物語  作者: 鬼閃龍護
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記憶のない少年

これは、元々記憶のない少年の物語である。


第一章 少年の旅立ち

「おばさん。野菜切り終わったよ。」と少年は言う。

「ありがとう。じゃあ晩ご飯出来るまで待ってて。」

と言われたので少年は、自分の部屋に戻ってを本を読んでいた。

しばらくたってから、下からおばさんの声が聞こえた。

「ご飯出来たよ」

下に降りてリビングに向かって行った。

「本当にこの生活をしていたら我が子のように思えてくるね」

「そうか、僕は、海に流れついているのおばさんが見つけてくれたもんね。なんであそこにいたのか僕は、記憶がないけどね今も。でも記憶がなくても一人で僕を養ってくれるおばさんとの生活が楽しいから、このままずっと続いてほしい。」

「嬉しいことを言ってくれね~」

と何気ない会話が終わり少年は、眠りについた。

次の日になり、いつも通り少年は朝食の支度を手伝った。

そして、朝食を食べ終わり畑の手伝いをしていた。

昼になりおばさんが家に帰ると悲鳴が聞こえた。

「キャー」

少年は、すぐさま家に戻った。そこで見た光景は、何人かの男達が立っておりおばさんが倒れていた。少年は、考えるより体が動いていた。

「この家から出ていけ」

少年は、殴りかかったがなぜか吹き飛ばされた。

「風魔法 スプラッシュウィンド」

と一人の男が唱えた。少年は、すぐに気がついた。この集団全員魔法が使えると。しかし、現世にはそんなことが出来ない。

「あんた達、何者なんだい?私の子供に手をだすな!」

「俺達も良くわからんが急に、俺達が住んでいた世界とこっちの世界が繋がっていた。やはりこっちの世界の人間は、弱いな!?」

すると、抵抗するおばさんを男は蹴り飛ばした。

少年が立ち上がろうとしたが、

「風魔法 かまいたちの舞」

「雷魔法 ライジングネット」

魔法を使われまた、倒れてしまった。

「君は、早く逃げて!」

頭の中で何かが過った。それは、とても悲しいことだと感じたのだ。

「もう絶対に一人で逃げない」

すると、少年は光りだした。

「おばさんは、僕が助ける。光魔法 シャイニングスレイヤー」

視界が元に戻った時には、男達は傷だらけになっていた。

「なんて強さなんだ。」

少年はすぐにおばさんの元へ向かった。

「おばさん大丈夫?」

「大丈夫だけど、凄い力だね。たぶんここにいたら捕まるから逃げな」

「ありがとうおばさん。」


第二章 覚醒

おばさんの家で起きた事件から一ヶ月がたった。

少年は、これ以上被害を出さないようにと異世界へ繋がるゲートを探していた。

「しばらく歩き続けたけどなんも手がかりもないな。今日は、ここで野宿か」

深い森の中で火を灯し、晩飯の支度をしていた所茂みからこちらへ向かってくる足音が聞こえた。それに気づいた少年は、「誰だ?」

茂みから出てきたのは、まだ幼そうな少女であった。

「君どうしてこんなところに?家に帰れなくなったの?」

と少年が訪ねると

「助けて、パパとママが殺されちゃう。」

「どこに君の家がある?」

少年は、すぐに少女を抱えて走りだした。そして、家に着いた。

「なんで帰ってきたの?逃げて」

もうすでに家が燃えており、少女はすぐに母親のもとへ向かった。

「ママ大丈夫?」

「炎魔法 ファイアーブレス」

少年は、急いで少女の元に向かった。

「光魔法 シャイニングスレイヤー」

だが、魔法使いの一人は倒したが、もう一人背後にいたのに気づいたが

「炎魔法 ファイアボム」

「間に合わないでも、鍛えて手に入れた新しい魔法を使えば助けれる。」

「光魔法 スターシールド」

敵の魔法を防いだが少年は、体勢を崩してしまい次の魔法が打てる状態ではなくなった。

「しまった」

「俺の嫁と娘に手をだすな!」

と少女の父親が刀で敵を切りつけた。

そして、敵は消えていき少年は去ろうとすると

「君、僕達を助けてくれてありがとう。お詫びに何か出来ないかな?僕は、世界各地のニュースを集めてそれをまとめている仕事をかているんだけど。」

「本当に良いのか?」

「こちらこそ良いのですか?」

少年は、しばらくこの家族と一緒に住むようになりました。この家族と会ってから五年が経った。

そして、少女は中学生になった

「行ってきまーす」

「いってらっしゃい」

「それじゃあ俺も特訓と町の異変探しに行ってきます。」

「おはよう、今日もどこかへ出かけるの?」

と近所に住む人に聞かれた。

「はい」

少年は、いつも通り森の中に入っていった。

「光魔法ばかりに頼ってたらだめだな。しかし、魔法には、魔法でしか対応出来しな。そうだ!全身に纏えれば、魔法も使い過ぎない。」

その頃、少女の父親が働いている会社では、

「すみません。ここ何かがおかしいです。時空が歪んでいるように見えます。」

「何!?早くあの少年に連絡しないと」

そして少女の父親は、すぐに家に向かって走りだした。

「そんなに慌ててどうしたんですか?」

「すみません。僕の家から出ていった少年知りませんか?」

「それなら、森に修行に行きましたよ。何かあったんですか?」

「たぶんここに凶悪な人達がくるから。身を隠しておいた方が良いですよ。」

森に着き少年が、見つかった瞬間に町から大きな音が聞こえた。

「なんだ!?」

「すぐに戻ろう、時空が歪み始めた。」

少年達が出た瞬間、目の前に多くの人が現れた。

「きさまが、俺の部下を殺した犯人か?」

「そうだが?なんか用か?すみませんあなたは、先に、戻ってください。」

「お前どっかで見た顔だな。そうだ、お前はあの忌々しい者達の子供か」

「俺の事を知ってるのか?」

「もちろん、お前の家族を殺したのは、俺だからな。そしてお前の名前は、鬼閃龍護だ。」

その瞬間、少年の記憶が少し蘇った。

「龍護、は…や…けにげ…て」

「ふん、忌々しい母親だ。早く散れ。」

「爆発魔法 オーバーダイナマイト」

「ごめんね、あなたを助けるのには、これしかなかったの」

「お前が、俺の母さんをやったんだな。許せね。お前をここで倒す。」

「来てみなさい」

「光魔法 シャイニングアーマー」

「へー、魔法を纏ったのか。私の前では、無意味だがな。私の魔法は、アンチマジックだ」

目に追えない攻撃を龍護は放ったが全く聞いていない。

「ふん、弱いな。鎖魔法 チェーンギガブレイク」

龍護の体に鎖が纏まり電気が走った。

「ほう、これを耐えるのか。今日は、楽しかったよ。また、会おう。」

「くそ、逃げられた。でもそれより先に、あの人達を助けなければ体が動きづらい」

ふらふらになりながらも少女の家に行ったがそこには、

「なんで、あんたが?」

龍護は、少女の家族の死体を見てしまった。

「この人達を殺さないと、私が生きれないからだよ」

「ふざけるな、他人の大切な者を奪うなよ!」

龍護の体が黒い何かに包まれた。そして、姿を現した時には、鬼の角が生えていた。

「闇魔法 ブラッディストレイザー」

近所の人を殺し、少女の家族の死体を見て泣き叫んでいる少女を抱き締めた。

「助けられなくてごめん。」

そこから、葬式を行い少女は一人暮らしをするようになった。

「俺が、いたらまた襲われてしまうかも知れないから。俺は、旅立つよ」

「それなら、終わってからまた帰ってきてね。待ってるから」

龍護は、手を振りながら旅立っていった。


第三章 竜紋の書

龍護は、自分の親を殺した男を倒すため鍛えていた。

「このままでは、奴に勝てない。一体どうすれば」

と言いながら滝に行き心を清めていた。

「なんだ!?」

龍護の頭の中であるシーンが流れてきた。それは、一度見た事があるが読んでない本だと気づいた。

「もしかしたら、今頭の中で出てきた本が役に立つかも。」

そう考えた龍護は、すぐに自分の家に向かうように支度した。記憶を頼りに探していた。数日後、

「やっと見つけた。なんでこんな所にあるんだろう?まあいいけどずいぶんボロボロだな。」

そう言いながら、家の中に入っていった。

「こんなにぐちゃぐちゃだと見つけにくいな。これは?」

龍護は、よく自分の母親が着けていたネックレスを見つけた。その瞬間、涙がこぼれてきた。自分の事を大切にして守ってくれた母親がもういないという事に。

「なんで俺を守るために最後の力を使ったんだよ。」

それから、泣きながらも本を探し見つけた。

「やっと見つけた。ここに強くなる方法が」

そこには、自分が一度見た事がある技が書いてあった。さらに、後ろを振り返ると剣が二本あった。その時、龍護の記憶が少し蘇った。

「龍護、この剣はまだお前には使えないが剣術は教えられる。相手がもし何もきかないのならこの技を使え、拳で戦うのであればあの本にも書いてあった。竜紋貫通拳を使え、その技であればなんでも貫くことが可能だ。例え時空の歪みでも。そして剣術では、振りおろすまで力を入れずに相手に当たった瞬間に力を入れろ。この技を俺は、ドラゴンブレイクと名付けた。」

「ありがとう父さん。おかげで助かったよ。」

龍護は、自分の親の片身である剣を手にした。

そして、家を出た瞬間

「やはりここにいたか」

と男が言う。

「また、お前か。ここで仇を打たせてもらう。新しい力でな!」

龍護が、剣を抜こうとするが片方の剣だけしか抜けなかった。

「そっか父さんが言ってたのは、こっちの剣か。」

「ほう、親の片身で戦うのか。かかってこい。」

光魔法を駆使して男を捕まえるが、すぐに破られ闇魔法で防御したり攻撃したりを繰り返していたが、全く効いていなかった。

「お前の力は、こんな物か?そういえば、俺の種族は悪魔族の王であるサタンだ覚えておけ。」

「種族なんて関係ない、俺は絶対にお前を倒す。これでも喰らえ 竜紋貫通拳。」

今の技でサタンにダメージが入った。

「ほう、少し効いたぞ。今のは、今後が楽しくなりそうだ。」

そう言って姿を消した。

「もしかすると、この技達は、全て悪魔に効く技なのか」

そう言って本を読みながら鍛えていった。


第四章 四天王

そこから数十年が経ち、

「よし、竜紋もほとんど習得したから異世界へ行こう。」

「竜紋貫通拳」

空間に放った瞬間、時空が歪んだことによりゲートが開かれた。

「行こうか」

異世界に入った。入った先には魔物が多かったが龍護自身に角が生えていた為、怪しまれなかった。町へ行くと騒がしい方向へ向かって歩いていった。

「おい、人間俺の為にしっかり働け!」

とサイクロプスっぽい魔物が人間を蹴っていた。周りの魔物も嘲笑うかのようにしていた。

そこにいた少女は、「お母さんをいじめないで!」と立ち向かうが飛ばされてしまった。

「誰か助けて

「助けを呼んでも無駄だぞ。誰も助けてくれる奴は、いないからな。」

「それは、どうかな?」

と龍護がサイクロプスを蹴り飛ばした。周りの魔物達は、叫びながら逃げ出した。

「誰だ!?我は、サタン様の四天王の一人だぞ!分かっているのか」

「なるほど手合わせには、ちょうどいい。合体魔法シャイニングブラッドクロス」

「なんて力だ」

「よし、四天王の一人は倒した。そこの君大丈夫かい?」

振り返ると石が飛んできた。

「離れて!化け物。どっか行って!」

「分かった」

そう言いその場から離れていった。

「なんで助けたのに恐れられたんだろう?」

しばらく、歩いていると城らしきものを見つけました。

そこの近くに行くと人間と魔物の争いを見つけた。

「人間が魔物に勝てる訳がない。」

龍護は、争いの中に入って魔物を倒していった。

「ほほう、人間に味方する魔物もいるのか。」

「誰だ!?」

「私達は、サタン様の四天王の内の三人だ。」

「三対一で戦うか!」

そう言い戦闘に挑むが三人は、強かった。

「くそどうすれば」

「なんかこの感じ懐かしいな。思い出したあの時の子供か、あんなに弱い父親の」

「ふざけるな、父さんは強かったはずだ」

龍護は、黒い繭に包まれた。

出てきた姿は、鬼の角に横から龍の角と背中に翼が生えていた。

「なんだ!?その姿は」

「お前達を倒す者の姿だ!」

その瞬間、抜けなかった方の剣が光だした。

「まさか、竜の力に反応して抜けるようになったのか!」

「ドラゴンスラッシャー」

龍護から放たれた斬撃によって一人倒された。

「何!?どういう事だ。」

「まあ、良い俺達で合体だ。」

二人の体が一人になった。

「この力は、普通の悪魔よりも強いぞ。この姿できさまの父親を倒したのだ!」

「そうか、じゃあ必ず倒す。竜紋竜巻斬」

竜巻が発生したが、悪魔は片手弾いた。

「そう来なくては、光魔法と闇魔法の合技 シャインダークネストレイザー」

悪魔は、弾こうとしたが、片腕が吹き飛んだ。

「何、どういう事だ?」

「光魔法も闇魔法も同じ消滅系の呪文だから合わせれば、完全の消滅呪文が完成する。」

「そういう事かなるほどなら分身したらどうなる デビルアクロバット」

悪魔が分身してしまった。そして、目に追えないスピードで消えた。悪魔が現れたと同時に龍護の体は、切れていた。

「遅いな」

「くそ、あいつに対抗できるのは、竜紋の中で最強の攻撃 隙さえ見つければ倒せる」

悪魔がこちらに歩きだした。

「もう、諦めたのか?あの時みたいに」

その瞬間、龍護に激しい怒りを感じた。

「そうだその怒りだ」

と誰かが龍護に話しだした。

「やはり、弱いな。俺が、倒してやろう。」

気づいた時には、場所を移動していた。

「なぜ、お前が悪魔の力を使えるのだ」

「悪魔?」

龍護は、すぐに分かった。さっき話してきたのは、自分の中にいる悪魔だという事を。

「お前をこの技で倒す。竜紋覇王拳」

悪魔は、弾けて消えていった。

「よし、後はサタンだけだ。」

その瞬間、銃声と共に龍護は打たれてしまった。

「化け物、お前を倒して俺達は生きる」

「待て、俺は敵ではない」

「うるさい、化け物は全員敵だ!」

「おかしいだろ!人間を守ったのに人間から狙われるなんて。」

激しい怒りと共に悪魔と融合かするのを決意した龍護は、この場にいる人間を皆殺しにした。

「ふん、面白い奴だな」

龍護は、血だらけのまま姿を消した。


第五章 天使

龍護は、人間を憎むようになった。早くサタンを倒し、この世界から元の世界へ戻る決意をした。だが、居場所をなくした龍護はたちまち倒れてしまった。

「大丈夫ですか?」

その言葉と同時に龍護は、目を覚ました。

「良かった」

目の前にいたのは、人間の女性だった。

「お前、俺が怖くないのか?」

「なぜですか?」

「俺は、化け物だぞ」

「化け物でも倒れていたら助けるのは、普通でしょ。はい、ご飯」

「ありがとう。いただきます。」

そう言って飯を食べだした。

「どうおいしい?」

「ああ、うまい」

食べ終わってから家を出ようとしたが、

「待ってまだ傷が治ってないから。もう少し休んで。」

「分かった」

そう言って数日間休んでいると、外から声が聞こえた。

「なんで化け物を住ませているの!」

「可愛そうだったから。」

「もう知らないよ」

そういう会話が聞こえたので、彼女に

「心配をかけたから、俺は出ていく。」

「待って私は、あの時助けてもらったから恩返しをしようと」

「そうだったのか。」

するとドアのノックが聞こえた。

「少し待って。はーい。」

「聖騎士だ。この家に魔物がいると聞いた。少し邪魔させてもらう。」

「ちょっと待って」

龍護は、素早く時空を歪めて見えないようにした。

「ここら辺おかしいな。魔物の匂いがあるな。ついさっきまでいたな。この女、魔物の味方をするのは許さないぞ。」

と言い聖騎士は、女性を切りつけた。

時空を元に戻した瞬間に気づいた。

「なんで、関係ない人を切った!」

「そこにいたのか。化け物すぐに楽にしてやる。」

龍護は、すぐに悪魔と契約した。

「ふん、やっと殺せるのか」

と言い、周りにいる聖騎士ごと殺した。

「大丈夫か?」

「すみません。また心配をかけてしまって」

「もう良いしゃべるな。俺が情けないばかりに」

「情けなくないですよ、私達を助けてくれましたから。」

「俺に力があれば!」

泣きながら叫ぶと白い何かに包まれた。

「やっと聖なる心に目覚めましたか。」

「ふん、貴様も目覚めたか。天使よ。」

その瞬間、彼女の傷が治り始めた。

「また、助けられたね」

「ああ、良かった。もう君には、迷惑をかけられないから、また会おう。」

そう言って空へ飛んでいった。


第六章 最後の戦い

龍護は、竜紋と悪魔と天使の力を物にした。

「最終決戦だ。」

そう言いサタンの城へ乗り込んだ。

「誰だ!?」

「竜紋竜巻斬、ダークストリーム、シャインスターダスト」

と龍護は技を出して敵を一掃した。

「上か」

上に行くとサタンがいた。

「やっと来たか。」

「決着を着けようぜ」

「勝負」

「竜紋解放」

「なんだそれは、俺が、放つ技は全て竜紋の技が纏われている。」

「なるほど、私対策か、」

「さらに、オールオーバーフュージョン」

龍護の姿が変わった。体は、竜の鱗で纏われており頭は、変わらず鬼と竜の角が生えている。右の翼は悪魔の翼になり、左の翼は天使の翼になった。

「ほう、私が本気にならないと勝てないな。」

「いくぞ」

サタンと龍護の戦いが始まった。

「お前は、もう両親を越えたな。」

「まだまだここからが本番だ。ノヴァブラスター」

悪魔の腕が無くなった。

「ほう、消滅魔法か。これはどうだ!デビルアクロバットからのオールブラスター」

「いくぞ、ビッグバンブラスター」

激しいぶつかり合いだが、両方消滅呪文であるため時空が歪み地球が崩壊し始めた。

「まだだろ?」

「やっと見つけた!フェニックスエンド」

「誰だ!?」

「俺の名前は、鳳仁。お前龍護だな。お前の親から言われたんだ何かあったら助けろと。そして、俺は五属性全て使える。」

「分かった気を抜くなよ」

「そっちこそ」

「戯けが」

激しく衝突した。

「炎魔法 フレアボム」

爆発と同時に城が溶けていった。

「なんという火力だ!」

「ドラゴンスラッシュトルネード」

悪魔にダメージが入ったがすぐに回復された。

「くそ、まだまだ」

「待て!」

龍護が飛び出した瞬間、

「引っ掛かったな! デッドストライク」

全方向から黒い何かが飛んできた。

「龍護、避けろ」

「くそ」

龍護は、素早く飛び避け続けた。

「オールスラッシャー」

鳳仁は、斬撃を飛ばし続けた。

龍護と鳳仁は再びサタンと激突した。

「サタン、お前はなぜ俺の両親を殺そうとした?」

「世界制服には、邪魔だったからに決まってんだろ」

「なぜ世界制服を目論んでいる?」

「それは、もともと鬼と竜が問題だった。」

「俺の祖先は、とても強かったが鬼と竜の手によって殺されて鬼の親まで殺された。その後に、奴隷にされ辛い思いをさせたのが憎かった。そんなある日、誰かが俺を奴隷にしていた奴を殺してくれて解放してくれた。そして、誓った俺を苔にしてくれた奴らを許さないと」

「この世界には、優しい人がこの世にはいるそれを知らないのか?」

「知らねーよ。そんな奴も裏切ってくるんだよ。」

「分かったよ。ここでお前を楽にして、お前の親に合わしてやる!」

「出来るもんならやってみろ デッドエンド」

「龍護これは、強大だそ。大丈夫か?」

「大丈夫、俺が勝つ!全てよ無に返れ 零ビッグバンノヴァブラスター」

激しい魔法のぶつかり合いにより時空が崩壊し始めた。

「このままでは、ヤバイな」

「ふん、俺の勝ちだな」

「お前が戦っているのは、一人じゃねえ」

鳳仁のおかげでサタンの力少し弱まった今だ!

「これで最後だ!これが、俺達の力だ! 竜王魔神拳」

サタンの体砕けた。

「これで終わりか。悲しいな。」

「サタン!ごめんよ。一人にして」

サタンに駆け寄った母親らしき人だった。

「良いんだよ。母さんありがとう」

そう言ってサタンは、消えていった。


最終章 更なる旅立ちへ

サタンとの決戦が終わり、鳳仁と別れた。

「龍護、お前の親は生きているどこかでな。」

「本当か、ありがとう。」

「見つかり次第、また連絡する。じゃあな」

「またな」

と言い鳳仁と別れた。

その後に、助けてたり助けてもらったりした女性の元に行った。

「終わったんだね。」

「ああ、終わったよ。」

「行く当てがないのなら内に住んでよ。」

「でも聖騎士がいるだろ?」

「聖騎士は、解散したよ。」

「サタンがいなくなったから、魔物が大人しくなったって。ほら、あそこにいるでしょ」

女性が指を指した方向を見ると、子供達と遊んでいる魔物や町で人と話している魔物もいた。

「本当だ!だけどごめん。行く当ては、あるんだ。またね」と言い異世界のゲートを開けて元の世界へ帰っていった。

「いつ頃になるんだろ?」

そう言いつつ少女が住んでいた場所に向かったがそこには、居なかった。

「すみません。ここに住んでいた人知りませんか?」

「ここに住んでいた人ならもう居ないよ。もしかして、君が待っていた人かい?手紙を預かっているよ」

と手紙を預かって読んでみた。

「これを読んでいるということは、もう私は居ないんだね。あなたと暮らしていた日々は、楽しかったよ。いつも私を守ってくれてありがとう。人の寿命は、短くてごめんね。もっとあなたと一緒にいたかった。あなたのそばにいたかった。私が居なくても悲しまないでね。最愛の人へ。花子より」龍護は、涙が止まらなかった。自分がもっと早く帰ってきていたら良かったと。

「あのーすみません。私の祖母を知っている人ですか?」

「ああ、そうだけど。」

涙を拭き答えると

「じゃあ、着いてきてください。」

案内された場所は、彼女の名前が刻まれた墓だった。

「連れてきたよ」

「ありがとう。これからたまに顔を出すよ。」

そう言い女性は去っていった。

「ごめんね。もう少し早く帰って来たら良かった。」

「良いんですよ。あなたは、自分の事で精一杯だったんですから。」

とどこからか声が聞こえたが、龍護はすぐに分かった。

「お前なのか、すまないお前が生きている時に会いたかった。」

「悲しまないでください。私は、あの時にあなたと出会えて本当に良かった。運命的だったんだね。その後に、私に勉強を教えてくれて嬉しかった。あなたと遊んでいた時は、本当に楽しかった。私は、今でもずっと覚えている。だから、私は、姿がなくてもあなたと一緒ですよ。」

と言ってその後は、何も聞こえなかった。

「分かったよ。悲しまないで前を向けって事だね。ありがとう。」

そう言って龍護は、立ち上がり鳳仁が言っていた事を信じて自分の親を探す旅に出ていったとさ。


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